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松本・大手にインド料理店「BABAじぃ」 本場の味を再現、食文化体験して

インドの食堂をイメージした店内

インドの食堂をイメージした店内

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 インド料理店「BABAじぃ」(松本市大手2、TEL 080-1583-1904)が松本・大手にオープンして1カ月が過ぎた。

スパイスを調合して作るカレーと主食のセット

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 場所は2020年8月に閉店した「餃子(ギョーザ)八番」の跡。店舗面積は約11坪で、席数はテーブルとカウンター合わせて15席。店内は白と青を基調に、インドの食堂をイメージして窓には店主の藤田宏司さんが現地で購入した鉄格子をはめた。カウンターの上にある棚には50種類以上のスパイスや、豆が入った瓶を並べる。

 ランチは、カレー1~3種類と主食を選べる(1種類=1,000円、2種類=1,200円、3種類=1,500円)。カレーは日替わりで4種類。「チキンカレー」やヨーグルト、カシューナッツペーストを使った「マトンコルマ」、ホウレンソウとジャガイモの「サグアルー」など。主食はライス、ナン、ナン&ミニライスから選べる。ナンはタンドール(土窯)で焼き、本場の味を再現するために発酵時間を少なくして、甘さを控えた。ほかにインドの米を使った炊き込みご飯「ビリヤニ」(1,300円)なども。

 土曜はディナー営業も行う。単品のカレー(900円)のほか、タンドールで焼き上げる「チキンティッカ」(480円)や「シークカバブ」、「砂肝とレバーのスパイス炒め」(以上880円)などを用意する。

 デザートは日替わりで、スパイスを使った「マサラチャイ」「カルダモンラッシー」(1種類=300円、2種類=500円)などのジェラートがある。ドリンクはコーラ(350円)、ラッシー(400円)といったソフトドリンクやアルコールも提供する。

 藤田さんは岐阜県出身。東京の大学を卒業した後、約10年間海外を旅する中でインドの食文化に魅了された。滞在中にカレー作りを始め、日本でも提供したいと考えるようになったという。2015(平成27)年に帰国し、長野県のリンゴ農園に住み込みで働きながら資金をためて移動販売を開始。昨年1月、友人に物件を紹介してもらい、立地や規模、奥に長い間取りがインドの食堂のイメージに合っていたことから即決した。

 「移動販売の時と違って、その場でお客さんがおいしそうに食べる姿を見られることがうれしい」と藤田さん。現在も年に数回インドへ行き、スパイスや食器類を購入したり、料理を学んだりしている。「多文化、多民族が作る食文化は本当に奥が深いので、もっといろいろな人に体験してもらいたい。今後も勉強を続け、メニューを増やしながら店を充実させていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~14時(土曜は11時~14時、18時~21時)。月曜・火曜定休。

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