国宝松本城と旧開智学校校舎をデザインした缶入りの七味唐辛子「松本缶」を、七味唐辛子の老舗メーカーの八幡屋礒五郎(長野市)が1月1日、発売した。
同社がその年にふさわしいものを「イヤーモデル缶」として商品化。松本城の「明治の大修理」が完了してから110周年、旧開智学校が開校してから150周年という節目の年に合わせて、絵柄に選んだという。
イヤーモデル缶は2006(平成18)年から企画し、今回が第18弾。2018(平成30)年、新型特急車両「E353系」の登場を記念した「特急あずさ缶」を発売したが、松本市を題材にするのは初めて。同社広報担当の芋川武史さんは「これまでは長野市周辺を中心に展開していたが、今回は少し広げて松本に目を向けた」と話す。
特設サイトでは、松本城や旧開智学校を訪れてインタビューした様子を掲載。天守の背景に北アルプスが映えるデザインや、校舎の正面にある「開智学校」という文字を読めるように描いたことなど、商品開発ストーリーを紹介している。
12月20日に発表した後は、松本周辺の取引先から連絡があるなど、反響も大きいという。七味唐辛子といえば赤色のイメージが強いが、「水色で新鮮」という声も。芋川さんは「小箱も同じデザインにしているので、お土産にも良いと思う。多くの人に手に取ってもらえれば」と期待を寄せる。
14グラム入りで、価格は540円。同社本店、軽井沢店、MIDORI長野店、オンラインショップのほか、松本城売店でも販売する。松本パルコ1階特設会場での期間限定出店(1月16日まで)でも扱う。