まつもと市民芸術館(松本市深志3)が、プロのアーティストと演劇や演劇表現を探るワークショップ「まつもと演劇工場(シアターファクトリー)2023」の参加者を現在、募集している。
ワークショップやレクチャーを通じて、試行錯誤しながら「わたしたちの演劇」を作り上げるプロジェクト。劇作家・演出家の加藤直さんが「工場長」を務めるほか、同館を拠点に活動する劇団「TCアルプ」の武居卓さん、下地尚子さんも講師として参加する。約3カ月、金曜~日曜を中心に全18回行い、最終日には試演会を開く。
同プロジェクトは2011(平成23)年に始まった。前回は新型コロナの影響もあり、2018(平成30)年から3年間という長い期間での展開となった。その後、開催を延期せざるを得ない状況が続いていたが、今夏、「今、こんなふうに演劇を考えてみると」をテーマに講義を中心にしたワークショップ「オープンファクトリー」を再開。12歳から69歳までの18人が、5日間かけて取り組み、最後は数分の作品を発表した。同館の企画制作担当の草野広樹さんは「定員を超える応募があり、こういう活動を待ち望んでいた人も多かったと感じた。久しぶりに皆で集まり、リアルな場での共有ができた」と振り返る。
これまでは、小中学生から60代、70代まで幅広い年代のメンバーが集うことが多く、さまざまな視点を取り入れた表現につながっているという。「いろいろな価値観、生活環境の人が交わることでできる面白さがある。未経験者も歓迎なので、気軽に参加してもらえれば」と草野さん。
参加費は一般=1万8,000円、18歳以下=9,000円。応募はメールで受け付ける。締め切りは12月16日。問い合わせは同館(TEL 0263-33-3800)まで。