焼き鳥をメインにした居酒屋「焼鳥酒場 あっちゃん」(松本市深志2、TEL 0263-33-9666)が松本・深志神社近くにオープンして1カ月が過ぎた。
店舗面積は約20坪。席数は、テーブル、カウンター、個室合わせて22席で、貸し切りは30席ほどまで対応する。居抜きの物件を、誰でも利用しやすいように、畳の上に椅子席を設けたり、窓から店内の様子が見えるようにしたりと工夫した。店主の小岩井篤さんは「駅から少し離れているが、その分、落ち着いてゆっくりできる場所にしたい」と話す。
信州福味鶏を使った焼き鳥(140円~)は、モモ、レバー、ナンコツ、ハラミなど12種類。トマト巻き(250円)、レタス巻き(350円)などの串ものや、「タコ唐」(490円)、「だし巻き玉子」(590円)、「モツ鍋」(1,350円)なども用意する。野菜やキノコ、肉類は地元のものが中心で、ワサビも安曇野産。「つながりのある生産者から仕入れている。地元には良い食材がたくさんあるのでお客さんにも知ってもらいたい」と小岩井さん。
アルコールも、地酒に力を入れる。県内の酒蔵の日本酒は20種類以上あり、松本ブルワリーのクラフトビールも提供。ほかに、生ビール、ハイボール、ワイン、焼酎、ジン、カクテルなどを取りそろえる。
小岩井さんは松本市出身。10代の頃は京都の和食店に勤務したが、Uターンして、焼き鳥店に勤めた後、松本駅前の「つなぐ横丁」で働いた。場所柄、観光客や出張などのビジネス客も多かったが、徐々に顔なじみが増えていったという。「名前の通り、人と人をつないでくれる場所。つながることの大切さを感じた」と小岩井さん。自身でも「つながれる場所」を持ちたいと考え始め、コロナ禍でその思いは一層強くなったと振り返る。
オープン後は、前店の客や、周辺の人も足を運んでくれるという。「軽く一杯でもいいので気軽に立ち寄ってほしい。お客さん同士、自然と交流が生まれるような店になれば」とも。
営業時間は、月曜~水曜=17時~24時、金曜・土曜=16時~翌1時、日曜=12時~22時。木曜定休。