松本市内の老舗あめ店が展開する「松本飴(あめ)プロジェクト」が、9月6日の「飴の日」に合わせて、全国各地のあめを楽しめるイベント「松本あめさんぽ」を9月10日・11日に開催する。
全国各地の20社以上から集まった約50種類のあめを、市内17カ所の「ぶらりスポット」で販売する。銅釜で水あめを炊き上げて作る「別子飴」(愛媛県)や、魚の形をした「フィッシュドロップス」(京都府)など昔ながらのあめや、パンダをモチーフにした巾着に入ったあめ、犬や猫をかたどったあめ細工など多彩に用意。チラシ持参でスポットを訪れたり、商品を購入したりするとポイントを集めることができ、数に応じてプロジェクトのキャラクター「あめ太」や「あめっくす」を描いたグッズを進呈する。
「ぶらりスポット」には、エクセラン高校の美術部の生徒が作成したポスターも掲示。10日は「松本あめロゲイニング」も同時開催する。
同プロジェクトは、「山屋御飴所」(松本市大手2)、「飯田屋飴店」(同)、「新橋屋飴店」(新橋3)の3店舗が2018(平成30)年6月に発足。商品開発や、イベントでコラボ商品を販売するなどの活動を行っている。
「日本書紀」にあめを作って奉納したという記述があり、その日と推定される9月6日を記念日として申請し、2019(平成31)年に認定された。「飴の日」をきっかけに、全国各地のあめ店との交流も生まれたという。「飯田屋飴店」専務の伊藤雅之さんは「あめ店同士のつながり、ネットワークも広げていければ」と話す。
イベントは3回目。昨年は新型コロナの影響で中止したが、今年は感染対策を行って開催することに決めた。「山屋御飴所」代表の太田喜久さんは「その土地に行かないと買えないようなあめもある。ちょっとした旅行気分も味わいながら、スポットを巡り、町歩きを楽しんでほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~16時。チラシは各店で入手できる。