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松本・大手に「古着屋147」 夫婦の年齢足した店名「年取ってもそのままで」

ラーメン店「麺肴ひづき」の隣のスペースに商品を並べる。「気軽に見にきてほしい」と金井さん

ラーメン店「麺肴ひづき」の隣のスペースに商品を並べる。「気軽に見にきてほしい」と金井さん

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 新古品を中心に扱う古着店「古着屋147」(松本市大手4)が、松本・大手の国道143号沿いにある柳沢ビル1階オープンして1カ月が過ぎた。

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 金井さちさんが夫と営む同店。店内に簡易的な試着室を備え、商品は店先に出して営業する。店名は、共に70代の2人の年齢を足した「147才」から付けた。

 扱うのは未使用の新古品がメインで、レディース・メンズの服のほか、靴やかばんも用意する。価格は、服は1着400円、3着1,000円。靴とかばんは500円。「商品の4分の3は未使用品で、若い人向けのものもたくさんある。ブランド品も全て同じ値段なので、掘り出し物を見つけてほしい」と金井さん。古着の買い取りにも対応する。

 長年、アパレル関係の仕事に携わる息子が仕入れを担当。「コロナ禍で、話せない、接触できない日々が続く中、このまま家の中に引きこもってしまってはいけないと感じた」と金井さん。退職後、家にいる時間が長くなった夫と一緒に店に立つことを決めた。

 「店の中だと何があるか分からないが、外なら気軽に見てもらえる」と考え、店内が狭くても店先が使える物件を探し、3カ月かけてようやく見つけたという。オープン当初、雨の日は休んでいたが、「商品を並べてみたら意外と雨に当たらなかった」と現在は天候にかかわらず営業している。

 「147才の古着屋さん」の文字と夫婦のイラストが描かれた看板に足を止め、「本当に?」と驚く人や、「頑張って」と応援してくれる人もいるという。「若い人や家族連れ、私より年上の人など、毎日いろいろな人に会えることがとても楽しい」と金井さん。開店するに当たり、ツイッターにも挑戦。「息子に教わりながら、少しずつ慣れてきた」と笑顔を見せる。

 オープンまでの経緯や現状についての情報発信にも力を入れている。「70代、80代でも働けることを知ってほしい。同世代の人にまだまだ元気に楽しくやろうと伝えたい」。4月27日に夫が誕生日を迎え、2人合わせると「148」になった。「店名は変わらず『147』のままだが、160才くらいまでは2人力を合わせて頑張りたい」と意気込む。

 営業時間は10時30分~17時。月曜定休。

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