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松本・裏町で「バクソーセレナーデ」上演 「小劇場ムーブメント」発信地に

約60人が収容できる同スタジオ。「これだけ近いと嘘がつけない」と林さん

約60人が収容できる同スタジオ。「これだけ近いと嘘がつけない」と林さん

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 劇団「TEAM Opcebo(オプセボ)」による公演「バクソーセレナーデ」が1月7日~10日、松本・裏町の魚長ビル2階「スタジオ365松本うら町」(松本市大手5)で上演される。

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 大都会から8年ぶりに帰郷した青年が、かつての仲間と再会するストーリー。憧れや嫉妬、懐古、恋心などさまざまな思いが台風のように渦巻き吹き荒れる「センチメンタル・ハードボイルド・コメディー」。昨年10月に上演した作品の再演となる。作・演出を手掛ける林邦應さんは「子どもから大人まで楽しめる、1時間半、飽きない芝居」と話す。

 かつて繁華街として栄えた裏町の活性化を目指して、住民有志らが昨年立ち上げた「信州松本うらまちレジリエンスプロジェクト」の一環。林さんは、同プロジェクトの発起人・林勇次さんと松本県ケ丘高校の同級生で、裏町にもなじみがあったという。「地元の人からすると、裏町=夜の街、というイメージが強いが昼の街、サブカルの発信地にしたい」。拠点とする同スタジオは、閉店したフィリピンパブを改装。ステージは客席と同じ高さで、間近で役者を見ることができる。

 昨年2月、第1回公演として「ワラウマネキネコ」を市内の民家から配信。その後は同スタジオで6月と10月に公演を行った。「実際に見て、面白いと感じてくれた人が、新たな観客を連れてきてくれる。そのためにも、2、3カ月に1度くらいのペースで公演を打ちたいと思っている」と林さん。ポスターやチラシには、定期開催を印象付けたいと、毎回ネコのビジュアルを用いて統一感を持たせているという。

 9月~11月には、林さんと俳優・名和利志子さんが講師を務めるワークショップも実施。全10回のレッスンを行って作り上げた物語を、参加者と同劇団員が「ワークショップ白書」として上演した。

 林さんは「松本には劇場もあるし劇団もあるが、東京・下北沢のような小劇場のムーブメントはない。東京に行かなくても松本で見ることができる、と思ってもらえるような場所にしていきたい」と意気込む。今後は、2月に長野銀行大名町支店で舞台写真のパネル展示、3月に新作公演を予定する。「見るだけではなく、『自分たちもできる』『やってみたい』と思う人を増やしていきたい」とも。

 開演は7日=19時30分、8日=14時、18時、9日・10日=14時。料金は、一般=3,000円(2人以上の申し込みは2,500円)、高校生以下=1,500円。予約はウェブサイトで受け付ける。

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