長野県内のクラフト作家やフードショップが出展する「Listクリスマスマーケット」が現在、松本・大手の土蔵を改修したテナントハウス「List(リスト)」(松本市大手5)2階ギャラリーで開催されている。
県内で活動する20組以上が、期間中日替わりで出店。リースやオーナメント、キャンドル、ポストカードなどクリスマスらしいアイテムのほか、マフラーなどニット小物やアクセサリー、パンや焼き菓子などが並ぶ。紙の箱作家・Akane Bon Bonさんによる紙で星型のオーナメントを作るワークショップも開く。主催する「リスと設計室」(沢村1)の建築家・横山奈津子さんは「対面にこだわり、出店は近郊の方にお願いした」と話す。
横山さんは2018(平成30)年、「Listリノベーションプロジェクト」を立ち上げ、明治時代に建てられた土蔵を改修。翌年5月に1階南側に食堂「山山(さんさん)食堂」が開業した。今年10月には1階北側に古道具店「燕(つばくろ)」が4年半ぶりに移転して再オープン。2階は月替わりで企画展を行う「栞日(しおりび)分室」だったが、今回、横山さんが運営を担う「Listギャラリー」としてリニューアルした。「『燕』も久しぶりに帰ってきたので、せっかくなら全て稼働させたかった」と横山さん。今後は貸しギャラリーとして営業する。
クリスマスマーケットは、同ギャラリーのこけら落としとして企画。横山さんがこれまでにイベント出店などでつながりがあった人を中心に声を掛けたという。「山山食堂」はクリスマスメニューとして「シェパーズパイ」とホットワイン、「燕」は照明や什器(じゅうき)などの古道具を用意し、「List」全体で盛り上げる。
12月12日には、「hanaizumi」のリースやスワッグ、「subaco」のヒンメリ、「木まま屋」のシュトレンやクッキーなどが並び、多くの人でにぎわった。横山さんは「こういうご時世なので、対策を取りながらだが、それでも人と人が顔を合わせてやり取りできるのは楽しい。さまざまなアイテムを用意しているので気軽にのぞきに来てもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。13日・14日は休み。今月19日まで。