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松本で「爆音映画祭」 3日間11作品、「ジャンヌ」「ジャネット」プレミア上映も

(左上から)©1974 MEDIASET、©2021「いとみち」製作委員会、©3B Productions、©ディレクターズカンパニー、©2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED、©KEIKO KUSAKABE・MAKOTOYA CO.,LTD/SHINYA TSUKAMOTO・KAIJYU THEATER ALL RIGHTS RESERVED.

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 「爆音映画祭2021in松本」が、まつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで11月26日~28日、開催される。主催はNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」。

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 2008(平成20)年に東京で始まり、全国各地で展開されている爆音映画祭。松本では5回目の開催となる。音楽ライブ用の音響設備一式を事前に持ち込み、プロデューサーの樋口泰人さんが一作品ごとに「音」を作る。同NPOの宮崎善文理事長は「会場ごとに調整するので、『ここでしか見られない、聴けない』ものになる」と話す。

 ジャンヌ・ダルクを題材にした2部作「ジャネット」(2017年、フランス)と「ジャンヌ」(2019年、同)は、12月11日の劇場上映に先駆けて、日本初公開となる。「ジャネット」は神の声を聞く体験と戦いに旅立つまでの幼少時代を音楽劇に仕立て、「ジャンヌ」は異端審問と火刑までを描く。

 「いとみち」(2021年、日本)の横浜聡子監督と、「ヒルコ/妖怪ハンター」(1991年、日本)の塚本晋也監督は、来場してアフタートークを予定する。「自身の作品を爆音で見たいと言って、2人とも来てくれることになった」と宮崎さん。

 ほかに、「サスペリア2 4Kレストア完全版」(1975年、イタリア)、「MONOS 猿と呼ばれし者たち」(2019年、8カ国合作)、「台風クラブ」(1985年、日本)、「ストップ・メイキング・センス」(1984年、アメリカ)、「アメリカン・ユートピア」(2020年、アメリカ)、「オールド・ジョイ」(2006年、アメリカ)、「クラッシュ」(1996年、カナダ)と、新旧織り交ぜた多彩な11作品を用意。うち9作品は爆音初上映となる。

 全国各地のシネコンでの開催は基本的に一律のラインアップだが、それ以外の会場では主催者の意図が色濃く出るという。樋口さんは「特に松本は徹底している。わたしはこれを上映したいし皆さんに観ていただきたいのだという意思が、そのラインナップに脈々と波打っている」(原文ママ)とコメントを寄せる。

 感染症対策として、各作品の席数は定員の半分の120席にし、マスクの着用、手指消毒、名前と連絡先の記入を呼び掛ける。今年は大学生・専門学生以下を対象にしたチケットも用意。電子チケット販売サービス「teket(テケト)」でも購入ができるようにした。「幅広い作品をそろえたので、若い人にも気軽に足を運んでもらいたい」と宮崎さんは呼び掛ける。

 チケット料金は一般=1,800円、学生=1,000円。まつもと市民芸術館と「teket」で販売する。上映日時はホームページで確認できる。

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