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上高地線を「飲んで応援」 地元有志と亀田屋酒造店が限定ラベル「復旧祈念酒」

10月29日~31日に開催した「本の駅・下新文庫」で、「復旧祈念酒」を手にする安川さん(左)、太田さん

10月29日~31日に開催した「本の駅・下新文庫」で、「復旧祈念酒」を手にする安川さん(左)、太田さん

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 8月の大雨で被災し田川橋梁(きょうりょう)の橋脚が傾いた、松本市のアルピコ交通上高地線の早期復旧を支援する特別純米酒「上高地線復旧祈念酒」が11月1日、発売された。

レトロな雰囲気のラベル

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 「上高地線田川橋梁早期復旧応援プロジェクト」を展開する「しましま本店実行委員会」が、沿線にある「亀田屋酒造店」(松本市島立)と企画。復旧まで毎月100本限定で販売し、売り上げの一部をアルピコ交通に寄付する。実行委員会代表の太田岳さんは「沿線から応援、ということを一つの見える形にできたと思う。飲んで応援してもらえれば」と話す。

 銘酒「アルプス正宗」の特別純米酒で、同市島内で採れた酒米「ひとごこち」を使用。程よい酸味が特徴で、味の濃い料理にも合うという。同社の安川明織課長は「うちは安曇野産の酒米を使ったものが多いが、地元から応援したいと考えて、島内産のものを使うことにした」と話す。

 ラベルは、同実行委員会が今年4月から下新駅で月1回のペースで行っているイベント「本の駅・下新文庫」のビジュアルを手掛けたイラストレーターが担当。上高地線に乗って酒蔵を訪れ購入した酒を傍らに置き、本を手に車窓から風景を眺める女性の姿を描き、プロジェクトのハッシュタグ「#はしれ僕らの上高地線」と、車両の編成記号と販売年月、シリアルナンバーも入れた。

 下新駅から同酒造店までは歩いて5分ほどの距離。「もともと、一緒にイベントができればと考えていたときに大雨被害があった。上高地線の車両を貸し切った『酔い好い電車』を運行していたこともあるので何か協力ができないかと考えた」と安川さん。「祈念酒」のアイデアは、両者が持っていたという。

 現在は松本駅-渚駅でバスによる代行輸送が行われている。太田さんは「復旧までには、まだ時間がかかる。今後もこのような形でさまざまな支援ができれば」と話す。

 720ミリリットル入りで、価格は1,650円。同店と同店ウェブサイトで購入できる。問い合わせは亀田屋酒造店(TEL 0263-47-1320)。

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