小学生から大人まで映画を楽しめる「夏休みの映画館」が8月21日・22日、松本市波田文化センターアクトホール(松本市波田鍋割)で行われる。
21日は、活動写真弁士・片岡一郎さんの語りと、上屋安由美さんのピアノ演奏と共に「サイレント映画をライブで楽しもう!」を開催。片岡さんが子どもたちのために選んだという「日本一桃太郎」(1928年)、「チャップリンの勇敢」(1917年)など無声映画4作品を上映する。
22日は、第87回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート、第28回ヨーロピアン・フィルム・アワード長編アニメ賞など数々の賞を受賞した「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(2014年)。海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿をしたアイルランドに伝わる妖精・セルキー。そのセルキーの母親と人間の父親の間に生まれた兄・ベンと妹・シアーシャの大冒険を描く。
全国各地のミニシアター・コミュニティシネマ7団体が共同企画。若い観客に多様な映画の魅力を伝え、地域と映画館との新たな交流を生み出すことを目指して、初開催する。NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」の宮崎善文理事長は「ミニシアターは子どもたちとは少し距離がある場所なので、足を運ぶきっかけになれば。ワークショップや塗り絵大会は残念ながら中止にしたが、感染症対策を取りながら、静かにゆっくりと映画を楽しんでほしい」と話す。
21日14時からは、「古き良きニッポンのサイレントMOVIES!」として「喧嘩安兵衛」(1928年)、「鞍馬天狗」(1928年)など6作品も上映する。「せっかく片岡さんと上屋さんが来てくれるので、大人向けに企画した。話術も堪能してもらえれば」とも。
上映は両日10時~。チケット料金は、大学生以下=500円、一般=1,000円(限定30人)、親子券(大人1人と子ども1人)=1,500円。「古き良きニッポンのサイレントMOVIES!」は一般=1,500円、シネマセレクト会員=1,200円。チケットの問い合わせは同ホール(TEL 0263-92-7501)まで。