アルピコ交通(松本市井川城2)が信南交通(飯田市)と連携して企画したオンラインツアーの参加者を現在、募集している。
アルピコ交通が企画する「天竜舟下りと水引工芸体験」(7月11日)は、信南交通のスタッフが、貸し切りの船に乗って川下りをする様子や、天龍峡大橋の車道の下に設けられた歩道「そらさんぽ天龍峡」を紹介する。参加者に事前に郵送するキットを用いて、オンラインで教えてもらいながら水引の制作も体験できる。
信南交通が企画する「新緑の上高地」(7月18日)は、飯田市から上高地に向かうバスの車窓の映像を配信。現地からは、アルピコ交通のスタッフがライブ中継を行う。いずれもZoomを使って2時間程度を予定する。
両社は以前からバスの融通などを図ることはあったが、協働での企画は初めて。それぞれの地元の特色が伝わるような内容を検討しながら、準備を進めてきた。アルピコ交通貸切バス営業課の高橋宏輔さんは「コロナ禍でバス業界はどこも厳しい状態が続いている。相互のスタッフが伝えることで、それぞれの地域の魅力をより引き出せれば」と話す。
同社では、昨秋からオンラインツアーを実施。今回が4回目となる。「これまでバスツアーの参加者は60~80代が中心だったが、オンラインはもう少し若い世代が多いと感じている」と高橋さん。中には、「なかなか里帰りができないので、少しでも帰った気分になれば」と参加する人もいるという。「いずれはオンラインツアーの内容をリアルでも販売するなど、県内のバス会社がタッグを組んで、新たな旅の楽しみを提供していきたい」とも。
料金はいずれも2,800円(お土産付き)。申し込みはウェブサイトで受け付ける。