松本市内を自転車で楽しむコースなどを紹介する「松本サイクリングマップ」が現在、市内を中心に配布されている。
JR松本駅を発着点にした3つのサイクリングコースを掲載。「絶景めぐり」(約30キロ)は、弘法山古墳や芥子坊主展望台、アルプス公園、城山公園など多彩なビュースポットを巡り、「ロケ地めぐり」(約22キロ)は、映画「orenge」やドラマ「白線流し」などの撮影場所を巡る。「街めぐり」(約9キロ)は、松本民芸館やあがたの森、市美術館など市街地がメイン。スポットの写真や走行時間の目安も合わせて紹介する。松本観光コンベンション協会のスポーツコミッション課長・鈴木久幸さんは「いろいろな人の意見を聞きながら、風景やロケ地を楽しめるコースを設定した」と話す。
「乗鞍ヒルクライム」や「アルプスあづみのセンチュリーライド」など、市内で開催されている自転車イベントや、シェアサイクル、Eバイクレンタルの情報も載せる。市次世代交通政策検討委員会の自転車活用部会部会長の鈴木雷太さんは「(松本市は)自転車を楽しむ環境がいっぱいある。自転車で走ることで四季の空気や匂いを感じたり、地元の食事を楽しんだりすることができる」とコメントを寄せる。
同協会でサイクリングマップを作るのは初めて。3月から配布を始めた。「誘客が難しい状況だが、自転車は密になりにくいので、まずは地元の皆さんに利用してもらえれば。自転車ならではの新たな魅力を見つけてほしい」と鈴木さん。
マップはA2判で、日本語版と英語版合わせて1万部を発行。市観光情報センターや観光案内所、宿泊施設などで無料配布する。問い合わせ先は同協会事務局(TEL 0263-34-3295)。