能楽、日本舞踊などの伝統芸能や「和」にまつわるワークショップを楽しむイベント「春の御庭と春の路(みち)」が4月18日、松本・縄手通り周辺で行われる。
四柱神社の神楽殿で開催する「春の御庭」は、「にっぽんは楽しい」をテーマに、能楽、箏曲、地唄、日本舞踊、三味線の演奏を披露する。出演は、市内で教室を開いている講師らが中心。観客は、屋外から神楽殿を眺める形で鑑賞する。
「春の路」は、「にっぽんとあそぼう」をテーマに、手仕事や和風メーク体験のほか、落語や浪曲、講談、歌舞伎などの絵本展や絵本読み聞かせなども行う。「お六櫛」をはじめ、陶芸、漆芸、わら細工などの実演販売も。
初開催となる同イベント。昨夏、神楽殿で行われたイベントをきっかけに「多彩な伝統芸能を楽しめる場を作りたい」と企画。興味を持った人がさらに一歩踏み込めるようにと、地元の教室に声を掛け、準備を進めてきた。実行委員会担当者は「これだけさまざまなジャンルのものを一度に見られる機会は珍しいと思う。遠いどこか、ではなく地元に根付いた活動だということを知ってもらうことで、興味が深まれば」と話す。
新型コロナウイルスの影響でこの1年、縄手通りは「人通りがなくなり、店を開けても意味がないという時期もあった。今年の春休みは少しにぎわいが戻ったが、ここ数日は感染拡大の影響もあり、また減ってきている」という。「屋外で楽しめるイベントなので、距離を取りながら、密にならないように実施したい。気軽に足を運んでもらえれば」とも。
開催は11時~。問い合わせは「じゅげむ」(TEL 090-9625-0358)まで。