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まつもと市民芸術館で建築家・伊東豊雄さん展示 公共建築を利用者目線で考える

4つの公共施設をパネルで紹介

4つの公共施設をパネルで紹介

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 建築家・伊東豊雄さんが設計を手掛けた4つの公共施設をさまざまな視点から紹介する「公共建築はみんなの家である」展が現在、まつもと市民芸術館(松本市深志3、TEL 0263- 33-3800)2階シアターパークで開催されている。

 同館のほか、「せんだいメディアテーク」(宮城県仙台市)、「座・高円寺」(東京都杉並区)、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」(岐阜県岐阜市)の4施設をパネルで展示。図面や写真以外にも、「どのように使われているのか」にスポットを当て、館長や芸術監督のインタビュー、スタッフや利用者へのアンケートなども紹介する。

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 「『まち』=『劇場』の実験場」というタイトルを付けた同館のパネルでは、4月1日に芸術監督から総監督に就任した串田和美さんのインタビュー動画を再生。「信州まつもと大歌舞伎」や「空中キャバレー」など市民とのつながりが深い上演作品のほか、普段から自由に利用できる「シアターパーク」や屋上「トップガーデン」で行われたイベントの写真も掲示する。「劇場は意外性にあふれた遊び場」「ホワイエは毛足の長い原っぱ」など、利用者やボランティアスタッフからのコメントも。同館芸術監督補佐の水戸雅彦さんは「建物そのものだけではなく、どのように使われているのかも含めて多面的にどういう場所なのかを知ることができる」と話す。

 伊東さんは、東日本大震災や熊本地震後の被災地で、仮設住宅団地を中心に近隣の人々が集まれる場として「みんなの家」を造るプロジェクトを進めてきた。公共建築についても、主体は利用者にあるとしてきたが、どのように利用されているかをあらためて調査。同展ではその実態を通じて、これからの公共建築のあるべき姿を浮かび上がらせたいという。

 「建物だけではなく、そこにいる人々、ぬくもりが伝わる展示。建築に興味がある人以外でも広く楽しめると思う」と水戸さん。同館では3月中旬からシアターパークに「絵本箱」を設置し、座って自由に見ることができるようにしている。「シアターパークをはじめ同館にも気軽に足を運べるスペースがある。多くの人に思い思いの時間を過ごしてもらえれば」とも。

 関連企画として、串田さんが「盟友」を迎える対談も行う。3日には伊東さんと「みんなの家としての劇場」、10日には「座・高円寺」の芸術監督・佐藤信さんと「巨大(おおき)なゆりかご 微細(ちいさ)なジャングル」。いずれも14時~、入場無料。

 開催時間は8時30分~18時30分(夜間利用がある日は20時または22時、最終日は12時まで)。期間中は4月12日、26日、5月10日休館。5月16日まで。

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