安曇野の「国営アルプスあづみの公園 堀金・穂高地区」(安曇野市堀金、TEL 0263-71-5511)内にある「あづみの学校多目的ホール」で現在、1万2000本のアイスチューリップが見頃を迎えている。
赤、白、黄、ピンクの計6品種のチューリップを展示する。ホール内は外気を取り入れることで温度を低くしているため、チューリップはゆっくり開花。企画・広報係の西野実樹さんは「展示を始めた年明けはつぼみだったが、少し開き始めたくらいのものが多くなってきた」と話す。
アイスチューリップは、チューリップの球根を特殊な方法で冷蔵し「冬眠処理」したもの。同園では4月下旬~5月上旬に20万球のチューリップが咲くため、そのPRを兼ねて2014(平成26)年から展示を始めた。
今年は「赤ずきんちゃん」をテーマに、赤ずきんやおばあさん、オオカミなどの人形を用意して物語の各場面を演出する。「人形も装置もスタッフの手作り。年々、手が込んだものになっている」と西野さん。
同園では、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を取りながらイベントを開催。同ホールでは、アイスチューリップの次は「ナノハナの庭」(1月30日~2月23日)を予定する。ほかに、大町・松川地区では自然を生かした体験プログラム「冬の公園で遊ぼう」(1月16日~2月23日)、堀金・穂高地区ではワークショップなどを用意する「ちびっ子あそび広場」(1月16日~4月4日)も。西野さんは「野外や、広い室内で過ごせて良かったという来場者からの声もある。対策を取りながら子どもたちが遊べる場を用意できれば」と話す。
開園時間は9時30分~16時。入園料は450円(65歳以上は210円)、中学生以下無料。1月23日まで。24日10時からは、アイスチューリップの花苗を配布する。