江戸時代に創業した老舗あめ店3店舗が展開する「松本飴(あめ)プロジェクト」が12月25日、各店のあめを詰め合わせにした「松本飴箱」の販売を始める。
3店の定番商品を1つずつピックアップしてセットにした。「山屋御飴所」(松本市大手2)の「黒ごま板ポン」は、ポン菓子と黒ゴマを板あめに練り込んだもの。「飯田屋飴店」(同)の「落花生飴」は、ピーナツペーストを入れ、中はサクッとした食感が特徴。「新橋屋飴店」(新橋3)の「りんごあめ板」は、乾燥したリンゴチップスを使っている。パッケージは「大徳紙商事」(笹賀)のデザイン部門「Kami Labo」が担当し、赤と金色の2色で、華やかに仕上げた。
プロジェクトは、「松本のあめ文化を多くの方に知ってもらい、あめ自体のステータスを上げたい」と2018(平成30)年6月に発足。「松本飴箱」の取り組みは3年目になる。「山屋御飴所」代表の太田喜久さんは「この時期、お正月の縁起物として定番化していきたい」と意気込む。
来年1月9日・10日に予定していた恒例の「松本あめ市」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった。あめ店にとって例年、書き入れ時だが「今回は残念だが仕方ない。静かに過ごす年末年始に、甘いものを家で楽しんでもらえれば」とも。
価格は1,728円。井上百貨店(深志2)、アイシティ21(東筑摩郡山形村)で各100個ずつ限定販売するほか、3店でも扱う。