地元クリエーターを発掘、支援するイベント「Rethink Creator Project(リシンク クリエイター プロジェクト)松本セミナー」が10月4日、「信毎メディアガーデン」(松本市中央2)で開催された。
地元の人が地元の魅力を発見・発信することをサポートし、クリエーターの地産地消を目指す同プロジェクト。全国各地で「デザインと情報編集」を学ぶセミナーと、挑戦の場として自分の発見を発表するコンテストを実施している。セミナーは2018(平成30)年から全国各地で展開し、県内では初開催。主催はクリエイターズマッチ(東京都千代田区)、協賛はJT(港区)。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、会場での受講者は人数を限定し、内容はオンラインで同時配信。合わせて約40人が参加した。都内在住のクリエーター羽室吉隆さんがメイン講師を、市内在住の編集者・大輪俊江さんが地元講師を務め、視点を変えることで得られる情報の伝わり方などについて説明した。
後半は、松本で撮影したという2枚の写真に、それぞれコピーを付けるワークショップを行った。ターゲットや、写真から受ける印象、それを基にしたキャッチコピーのアイデアを、会場の受講者とオンライン受講者がそれぞれ考えて提出。ピックアップしたものに2人の講師がコメントしながら、その場でポスターを作り上げた。
羽室さんは、会場の前で行われていたマルシェなど街の様子を見て、「松本はデザインが身近にある街」と感じたという。「ワークショップもスムーズで、クリエーティブ活動が特別なものではないという印象を受けた。埋もれている街の魅力をどんどん広げていくきっかけになれば」とも。
次回は10月10日、富山県富山市で開催予定。