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松本・村井に「朧月夜」 「おおぼし」新ブランド、今の「昔ながらの中華そば」を

「中華そば」に味玉を追加(800円)

「中華そば」に味玉を追加(800円)

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 ラーメン店「中華そば 朧月夜(おぼろづきよ)」(松本市村井町南、TEL 0263-88-2369)が7月7日、国道19号線沿いの「ザ・ビッグ松本村井店」隣にオープンした。

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 店舗面積は約60坪、席数はカウンター、テーブル、小上がりで42席。「村井ゴールデン食堂」の跡を居抜きで使う。カウンターを中央に配置した店内は、席の間隔を広めに取ったこともあり、明るくゆったりとした雰囲気。県内でラーメン店「おおぼし」などを展開する「フードギャラリー」(上田市)の社長・三森大祐さんが新ブランドとして立ち上げた。

 「中華そば」(700円)は、数種類の鶏ガラと水でスープを取り、細めのストレートな麺。ほかに、「煮干し中華そば」(750円)、「濃厚中華そば」(800円)、「濃厚煮干しつけ麺」(900円)などを用意する。それぞれ300円増しで、3種類のチャーシュー、味玉、のりが付いた「特製盛り」にできる。スープはそれぞれ違うものにして、さまざまな味を楽しめるようにした。「種類も多く複雑なので、現状では自分が厨房(ちゅうぼう)に入って作るしかない。それでも素材や工程にこだわり、自分が食べたい味を表現できたと思う」と三森さん。ほかに、「鶏天」(450円)や「ワンタン」(300円)、「煮豚めし」(300円)、「ネギ塩鶏めし」なども提供する。

 目指すのは「古くて新しい中華そば」。三森さんは「昔と今ではラーメンの作り方が全然違う。よく『昔ながらの中華そば』と言うが、実際に昔と同じように作ってみると味気ないものになる。だからこそ、今の『昔ながら』を追求したかった」と話す。2017(平成29)年に行われたラーメンイベント「信越麺戦記」では、NEOブランドとして出店。その後、タイミングを見ながら、3年がかりで実現した。

 「信州ラーメン四天王」の一角と呼ばれる三森さん。「ラーメンは、材料の価格も上がり、工程も複雑になっているのになぜか『安いもの』というイメージを持たれている。きちんと手間暇かける分、お客さまにも納得してもらいながら、ラーメンの『地位』を上げていきたい」。オープンして2週間。年配客も多く、「こういうラーメンを食べるのは初めて」という声も聞くという。「昔ながらもいいけど、今もいい。そう思ってもらえるような一杯を提供できれば」とも。

 営業時間は、11時~15時、17時~21時。日曜定休(当面の間)。

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