焼き肉店「焼肉しばた-煌-」(松本市中央1、TEL 0263-87-8193)がラーメン店「一風堂松本店」の入るマツミビル2階に6月1日、オープンした。
席数はテーブル、カウンター、半個室合わせて18席。カウンターの中はキッチンになっていて、肉を切っている様子も見える。店主の柴田和志さんは「カウンターは、一人で来る方や、2次会で飲みながら軽く食べたいという人にも好評」と話す。
肉は塊で仕入れて店内で処理。カルビ、ロース、上タン塩などのほか、ハツやレバー、コブクロなどのホルモンも用意する。ジビエもあり、シカやイノシシのほか、オーストラリア産のカンガルーやワニなど珍しいものも。希少部位や旬のものを楽しめる「お任せコース」は4,000円~。「肉が苦手という人には、海鮮なども用意するので、お任せでお願いできれば」と柴田さん。
柴田さんは岡谷市出身。諏訪や松本のホテルのホールで13年間働き、自身の店を持ちたいと思うようになったという。「キッチンの経験はなかったが、焼き肉は半調理なので今から勉強してもいけるのではないかと考えた」。3年半、焼き肉店で経験を積み、学生時代からなじみのあった松本で開業することを決めた。年明けから内装工事を開始。当初、3月末のオープンを予定していたが、新型コロナウイルスの影響で機材が届かず延期することに。働く予定だったスタッフも雇えなくなり、一緒に就職先を探したという。
先が見えない状況の中、柴田さんを支えたのは友人や同業者だったという。「ノウハウやアドバイスをくれた同業の先輩、気に掛けてくれた友人、助けてもらったことに本当に感謝している」。恩返ししたいという気持ちも強い。「松本で店を出したいという若い人たちをバックアップしていきたい。そして皆で、松本の街を盛り上げたい」
しばらくは予約制での営業を予定している。柴田さんは「一組一組大事にして、皆さんに満足してもらえるような店にしたい」と意気込む。
営業時間は18時~翌2時。火曜定休。