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フリーペーパー「ヴェラージャーナル」特別号 松本に縁ある人の「今の一冊」を

「当初はヴェラージャーナルとして出すとは想定していなかった。提案を受けてうれしかった」と大野田さん

「当初はヴェラージャーナルとして出すとは想定していなかった。提案を受けてうれしかった」と大野田さん

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 フリーペーパー「weller journal(ヴェラージャーナル)」特別号「書を読もう、家に居よう」が5月10日、発行された。

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 松本市在住や、出身者、イベントなどで関わる人など23人が「今、読んでいる本」を紹介。小説や随筆、童話、雑誌など幅広いジャンルの本の内容や、その本に対する思いなどがつづられている。責任編集は書店「栞日」(松本市深志3)の店主で編集者の菊地徹さんが担当。冒頭には、「暮らしのヒントも、明日への叡智(えいち)も、難局を凌(しの)ぐユーモアも、きっと、本が教えてくれる」と思いを寄せる。

 「ヴェラージャーナル」は、2013(平成25)年1月に創刊。翌年に休刊したが、今回、特別号として復活した。企画・制作するハーベストスタジオの大野田敦さんは「この状況で、飲食店の支援は多くの人が始めていたので、別の側面で何かできないかと考えた。本は、家で過ごす時間を有意義にしてくれる。読んだ本は、収束した後にもきっと役に立つと思った」と話す。

 「栞日」の常連だった大野田さんが、菊地さんに声を掛けた。「SNSで菊地さんが『企画・編集・執筆を生業にする』と宣言したのを見て、きっといいものが作れると感じた」。当初は、全国の書店から本を推薦してもらうことを考えていたが、菊地さんから「この町の人や、この町に思いを寄せてくれている人に聞いてみてはどうか」、合わせて「新しいものではなく、『ヴェラージャーナル』として出したい」と提案を受けた。

 印刷し、フリーペーパーとして配布したいという思いはあったが、コロナ禍では、手に取ってもらうことは難しいと、ウェブ版での発行を決めた。大野田さんは「今はまだ、気軽に誰かと会うことがためらわれる時期。本を通じて、人を感じてもらえれば」と話す。

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