松本のクラフトビール製造会社「松本ブルワリー」(松本市野溝西2)が、「宅飲み」を勧めるオリジナルビール「STAY HOME Takunomi Session(ステイホーム タクノミ セッション)IPA」を4月28日、発売した。
ホップはモザイクという種類のみを使い、フルーティーで爽やかな飲み口に仕上げた。淡いグリーンのラベルには、「STAY HOME」の文字と、家とハートマークが描かれている。
同社は2017(平成29)年から、市内で開かれる月間イベント「工芸の五月」のオリジナルビールを販売してきた。今年は新型コロナウイルスの影響で、「工芸の五月」が中止になり、3月から醸造していたビールの販売もできなくなった。同社常務取締役の福澤崇浩さんは「イギリスで、ロックダウン中に飲むビールをリリースしたという話を聞き、日本なら『宅飲み』かなと考えた。収束後に、皆で乾杯できる日が来るまでは、家でビールを楽しんでほしいという思いを込めた」と話す。
同社は4月25日、ウェブマガジン「ビール女子」が運営するオンラインビデオアプリで家飲みを楽しむプラットフォーム「イエノミ」で、オンライン醸造所見学を開催。約50人の参加者は、事前に送られた同社のビールを飲みながら、オンライン上で醸造所見学を体験した。
「これからも、何らかの形でお客さんと交流できる方法を考えたい」と福澤さん。「まだしばらく『ステイホーム』が続くと思うが、少しでも明るい話題を届けることができれば」とも。
330ミリリットル入りで、価格は495円。「イオンスタイル松本」や「井上百貨店」などのほか、同社オンラインショップでも購入できる。