山形村の「アイシティ21」(東筑摩郡山形村)が、市内のさまざまな飲食店のテークアウト商品の販売を行っている。
「松本カリーラリー」「松本山賊焼応援団」などと連携して、市内の飲食店が用意した弁当や総菜を販売。11日に開始し、「松本カリーラリー」参加店舗のうち、だいたい週替わりで連日4店舗ほどのカレーを提供している(5月6日まで)。23日からは、「城町バルTOGO」とのコラボがスタートし、中華料理やポルトガル料理などが並んでいる(27日まで)。
井上(松本市深志2)常務執行役員・井上博文さんは「自宅で過ごす時間が増えた消費者と、営業できない飲食店、両者をつなげられるプラットフォームとしての役割を百貨店が担えれば」と話す。これまでコラボ商品の開発など、共に取り組みを進めてきた人たちなどに声を掛けて商品を展開。なるべく「密」を避けようと、本店ではなくアイシティで扱うことにした。参加店舗を変え、飽きさせない工夫もしている。「この先を見据えると、飲食店の商品を流通に乗せることが大事。お客さまにとっては新たな味との出合いにもなるし、さまざまな商品から『選ぶ楽しみ』を感じてもらうことが、百貨店の強みでもある」
29日からは、1階の中央モールイベント会場で、これまで連携したものに、ホテル旅館協同組合なども加えて幅広い商品を販売する。「食事だけじゃなくデザートもと考え、現在、スイーツやパンなどを扱う店にも声を掛けている」と井上さん。「長く、継続的な取り組みにするためには、ポジティブなことがないと難しい。少しでもお客様の楽しみになるようなことを提供していければ」とも。
営業時間は10時~20時(5月6日までは短縮営業のため18時まで)。