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松本の生花店と書店が「一輪と一冊」 花や本を贈ることを「日常」に

生花店「ことの葉」には写真集やドローイング集が並ぶ

生花店「ことの葉」には写真集やドローイング集が並ぶ

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 生花店で本、書店で花が購入できる企画「一輪と一冊」が現在、松本の生花店「ことの葉」(松本市大手2、TEL 0263-32-8722)と書店「栞日(しおりび)」(深志3、TEL 0263-87-5733)で行われている。

書店「栞日」には花が

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 栞日には、ことの葉がフラワースタンドを設けて花を用意。4月17日~19日は切り花、23日~26日はスタッフが常駐し、ミニブーケなども販売する。ことの葉の店主・井口尚子さんは「旬の花をメインに、そのまま飾ってかわいいものを選んだ」と話す。

 ことの葉には、10冊の本とCD1枚が並ぶ。「花束のような十冊」として栞日の店主・菊地徹さんが選んだのは、写真集やドローイング集。「誰がどんな人に贈るのかは分からないので、テキストではなく感覚的に何か得られるものを意識したら、写真やドローイングになった」と菊地さん。

 4月23日の「サン・ジョルディの日」(スペイン・カタルーニャ地方に伝わる、大切な人に花と本を贈り合う日)に合わせて企画した。ことの葉のスタッフ・神田林呼々呂さんが、以前、栞日でアルバイトをしていたことがきっかけ。昨秋、神田林さんが、お互いの商品をそれぞれの店で扱うことを提案。2人の店主も「花や本を贈ることが、もっと日常になってほしい」と同意し、準備を進めてきた。

 企画を開始したのは7都府県に緊急事態宣言が出た直後だったが、「今は一つの取り組みかもしれないが、これが自然と定着して、日常になってほしいという願いがある。中止や延期はせず、静かに始めることにした」と井口さん。「菊地さんとは、まだ栞日の物件を探していたころに出会ったが、今回の企画を通じて、考え方も熱量も同じだと感じた。こういう機会が生まれてうれしい」。今後も定期的に開催を予定。菊地さんは、「この町で、花を買ったり本を贈ったりすることが日常的になってほしい」と話す。

 ことの葉では1日からオンライン注文を開始。現在、一時閉店している生花店の影響で、花の市場価格が下がっていることを受けて「季節のお得なお任せ切り花セット」の販売も行っている。「花も本もいつもすぐそばにあるので」と井口さん。

 ことの葉の営業時間は9時30分~18時。25日まで(19日は休み)。栞日の営業時間は7時~20時(花を扱うのは11時~19時)。

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