松本の印刷会社「藤原印刷」(松本市新橋7、TEL 0263-33-5092)が、工場で余っている大きな紙を無料で配布する取り組みを始めた。
紙のサイズは、788×1091ミリ(四六版)。同社広報・PR担当の竹村奈々さんは「絵を描いたりするだけではなく、折り紙として大きなツルやカエルを折って背中にまたがってみたり、クルクル丸めて長い剣を作ったりして遊んでもらえれば」と話す。
東京の製本会社「篠原紙工」(東京都江東区)が、工場で余った紙の詰め合わせを休校中の子どもたちに進呈する取り組みを始めたことを竹村さんが知り、会社に相談。「うちにも余っている紙があるので、少しでも役に立つなら」と、配布することになった。
大きな紙のため、そのままがいいのか、カットしたほうがいいのかを検討。子どもがいる社員に聞くと「普段大きな紙に絵を描くことがない」という意見が多く、そのままで配布することに決めた。「印刷会社だからこそ用意できる大きな紙。社内でも、どんな使い方ができるか、皆で盛り上がった」
配布場所は、藤原印刷本社と、書店「栞日(しおりび)」(深志3)の2カ所。「ふらっと立ち寄れるような場所にもあるといいと考えて、お願いしたら快諾してもらえた」と竹村さん。「子どもはもちろん、大人も一緒に楽しめると思うので、この状況に屈せずに、ダイナミックにいろいろなものを生み出してもらえれば。どんなふうに遊んだかはSNSなどで教えてほしい」と呼び掛ける。
配布時間は、藤原印刷は平日10時~17時、栞日は7時~20時(水曜定休)。なくなり次第終了。