信州大学の学生でつくる「信州大学地域参画プロジェクトCHANGE(チェンジ)」が、松本市長選の情報などを発信するウェブサイト「松本市政チャンネル WAGAGOTO(ワガゴト)」を3月4日、公開した。
市長選候補者6人へのインタビュー記事は、情報発信、交通政策、受動喫煙防止条例、定住する若者を増やすための対策など7つの質問と、「若者へのメッセージ」として40秒ほどの動画を掲載。ほかに、「はじめての選挙Q&A」として、投票の仕方や期日前投票ができる場所なども紹介する。
「CHANGE」は2018(平成30)年4月に設立。「大学生の政治への関心を高めたい」と約20人のメンバーが活動している。インタビューは、代表を務める経法学部1年・内田佑香さんと人文学部3年・矢野愛美さんが、候補者の事務所に出向いて話を聞いた。矢野さんは「候補者の話をできるだけ正確に再現しながら、文字量をそろえて、読みやすくするのが難しかった。私たちが気になっていたことをじかに聞くことができ、それぞれの意見の違いを知ることができて良かった」と振り返る。
取材やサイト制作は松本青年会議所(JC)の有志メンバーが協力。JCでは若者の投票率や政治に対する関心の低さを課題と考えて調査を行い、「学生や子育て世代は、関心はあるがそれが投票という行動につながっていないのではないか」という仮説を立てたという。メンバーの一人、今関尚子さんは「若者にもっと情報を届けたいと思っていたときに、学生の皆さんからサポートをしてほしいという打診があったので協力した」と話す。
サイトには、「松本市は、長野県で一番投票率が低いって、ほんと?」という問い掛けに、「そうなんです!!今こそ、若者の声を市政へ届ける時です!」という力強い答えを載せている。住民票が松本市にないため、選挙権を持たない学生も多いが、「有権者であるないにかかわらず、若者に関わりがある質問項目が中心なので、松本市政と若者について考えたい人に広く読んでほしい」と矢野さんは呼び掛ける。