地元の名物「山賊焼き」や「からしいなり」をメインにした居酒屋「山賊山(さんぞくやま)」(松本市巾上3、TEL 0263-36-1010)が松本駅アルプス口(西口)側にオープンして1カ月半が過ぎた。
店舗面積は約10坪。席数は1階のテーブルとカウンター、2階の座敷を合わせて22席。運営は、「藤原商店」(大手1)など市内で3店舗を展開する「エフエス・リノベーションプランニング」(宮渕1)。2012(平成24)年から営業していた洋食酒場「ナポリ」を業態変更した。
鶏肉をたれに漬け込み、油で揚げて作る「山賊焼き」はオリジナルで、ほのかにみその香りを感じる仕上がりに。一口サイズの「からしいなり」はシャリにもこだわり、独自のブレンド米を使っている。どちらもテークアウトにも対応。同社の杉田尚社長は「駅にも近いので、お土産として利用してもらえれば」と話す。
ランチタイムには定食メニューを提供。巻きずし、からしいなり、みそ汁が付く「西口山賊焼き定食」(1,000円~)は、山賊焼きを骨なし・骨付き、モモ肉・ムネ肉などから選ぶことができる。ほかに、「信州みそカツ定食」(1,000円)も。
夜は、「みそモツ煮込み」や「馬肉のポテサラ」(以上480円)、「お揚げのサクサクピザ」(780円)、「〆(しめ)のざるそば」(680円)などを用意。アルコールは、クラフトビールや日本酒、ワインは地元のものもそろえる。クラフト焼酎に力を入れ、鹿児島、宮崎など九州のものを中心に、約50種類を1杯500円で提供。以前、焼酎バーに勤務した経験を持つ杉田社長は自称「焼酎マニア」といい、「自分の趣味のようなものだが、もっと多くの人に焼酎を楽しんでほしい」と笑顔を見せる。
店があるのは、おやき店、居酒屋、焼き肉店、ホテルなどが並ぶ通り。「お客さんに、名物を食べられる場所を聞かれることも多かった。おやき店もあるし、西口でももっと松本らしいものを出していければと考えた」と杉田社長。最近、巾上周辺に新店が増えたことも刺激になっているという。「動きが出てきたので、一緒に盛り上げていければ。はしごして楽しめるよう、マップなど目に見える形にしていきたい」
店内はほぼ以前のまま、和風の雰囲気を加え、通り側の壁をガラス張りに。「今は寒いので締め切っていて、ドアからしか入れないが、気候が良くなればオープンにして開放的な空間にしたい」と杉田さん。「会社帰りや飲み会の前後に気軽に立ち寄ってもらえれば」とも。
営業時間は11時~(からしいなりが売り切れ次第終了)、17時~23時。日曜定休。