まつもと市民芸術館(松本市深志3)を拠点に活動する「TCアルププロジェクト」による公演「モンスターと時計」が11月29日~12月1日、同館小ホールで行われる。
時計職人の弟子でモンスターのトビーが、さらわれた親方を探すため、「時間の謎」を解く冒険の旅に出る物語。時間をテーマに、「どのように生きるか」を問いかけていく。歌とパペットを用い、子どもも大人も楽しめる作品になっている。
出演は、TCアルプの串田和美さん、近藤隼さん、武居卓さん、細川貴司さん、深沢豊さん、草光純太さん、坂本慶介さん、下地尚子さん。物語の進行役を担うコーラス隊として水野貴以さん、高瀬“makoring”麻里子さん、大塚尚子さんがゲストとして参加する。大塚さんは同プロジェクト初の市民キャスト。
原作は、アイルランドの劇団が手掛ける「Monster/Clock」で、日本では初演となる。演出を担当する森新太郎さんが6年前に、3カ月間滞在したアイルランドで出合った作品。子ども向けの芝居の演出は初めてだが、「TCアルプとなら」と挑戦することに決めたという。
登場するパペットは、美術の大島広子さんを中心に、「愛着を持てるように」とキャストも制作に携わった。同館担当の土屋和歌子さんは「子どもたちも、トビーのように挑戦する勇気が湧いてくる作品。親子で一緒に楽しんでもらえれば」と話す。
関連企画として、期間中は高砂通りのパン店「田園ベーカリー」(中央3)で「モンスターパン」を販売する。作品をイメージして、普段提供しているクロワッサン、クリームパンなど6種類のパンの「モンスターバージョン」を用意。ショーケースには、通常のパンの中に「モンスターパン」が混ざって並ぶ。
開演は、29日=19時、30日=12時、16時30分、12月1日=12時。チケットは、一般=3,500円、18歳以下=2,000円、小学生以下=1,000円。チケット取り扱い・詳細は同館チケットセンター(TEL 0263-33-2200)まで。