長野県を元気にするビジネスプラン・アイデアを募る「信州ベンチャーコンテスト2019」の公開プレゼンテーションが10月5日、松本市中央公民館・Mウイング(松本市中央1)で開催される。
起業家の育成による県内産業の活性化を目指すコンテスト。当日は、書類審査を通過した15組が「高校生部門」「アイデア部門」「起業部門」の3部門で登壇。観光や農業、少子高齢化、AIなど幅広いテーマでプレゼンテーションする。
起業家や経営者など6人がプランの具体的な内容、優位性、市場性、地域活性化につながるかなどを審査して各賞を選出するほか、観覧者の投票で決まる「オーディエンス賞」も設ける。県内外の企業や投資家も支援者として参加し、発表ごとに「詳しく話を聞きたい」「支援したい」などのプラカードを掲げて支援の意思を表示する。資金面だけではなく、共同開発や販路の紹介なども含め、プランがより実現に結び付く機会の創出を目指す。
昨年は、廃校を活用してシードルの醸造所を造る「林檎(りんご)学校醸造所」(飯綱町)が起業部門のグランプリと「オーディエンス賞」をW受賞した。その後、今年2月に果実酒製造免許を取得し、5月には初めて仕込んだシードルを販売。当日は、進捗(しんちょく)状況の紹介も行う。
同コンテストは以前、信州大学が企画・開催してきたが、2014(平成26)年からは県をはじめ、地元企業や大学、専門学校との共同開催になった。事務局担当者は「学生にとっては入り口、企業にとってはビジネスに直結する機会になる可能性がある。扱うテーマも幅広く、どんな人でも興味を持てる部分があるはずなので、気軽に足を運んでほしい」と話す。
開催時間は12時~19時。入場無料。観覧申し込みはホームページで受け付ける。