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松本で沖縄伝統芸能「組踊」上演 300周年記念してツアー、関連企画も

「節目の年に携われることに喜びを感じる」と話す嘉数さん(写真右)と玉城さん

「節目の年に携われることに喜びを感じる」と話す嘉数さん(写真右)と玉城さん

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 沖縄の伝統芸能「組踊(くみおどり)」の300周年を記念した全国ツアー公演「琉球芸能の美と心-組踊『執心鐘入(しゅうしんかねいり)』との交感」が11月9日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われる。

 組踊は、「唱え(せりふ)」「音楽」「踊り」の3つの要素で構成される歌舞劇。1972(昭和47)年には国の重要無形文化財に指定され、2010(平成22)年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されている。上演300周年を迎える今年は、10月から全国7都市で公演を実施。同館担当の土屋和歌子さんは「沖縄県外ではなかなか見られないので貴重な機会。松本では初めての上演になる」と話す。

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 23日には、公演に先立ってワークショップが行われた。「案内役」の国立劇場おきなわ芸術監督・嘉数道彦さん、「立方」の玉城匠さん、「地謡」の花城英樹さんが講師を務め、組踊について説明。参加者は、実際に体を動かしたり、即興の実演を見たりして、組踊の雰囲気を楽しんだ。

 ワークショップ後に行われた取材会では、嘉数さんと玉城さんが公演に向けて意気込みを語った。嘉数さんは「長い歴史の中、観客に受け入れてもらえない時期や、後継者の育成で苦労したこともあるが、国の重要無形文化財に認定されてからは、舞台に立つ機会も増えた」と振り返った。演目の「執心鐘入」は旅の男と宿の女の物語。同じ曲が3回続くという組踊でも特殊な構成で、3人が独唱するため個性が際立ち、「歌っている気持ち、心境の変化」が見どころだという。

 ワークショップは昨年2月に続いて2回目。「皆さんの反応が返ってくることがうれしい。興味を持って集中していることが伝わってくるので、私たちも楽しく過ごせた」と玉城さん。嘉数さんは、「前回、即興の実演でパートナーを務めてくれた方からは、後日手紙を頂いた」と笑顔を見せた。

 上演に合わせて、関連企画も展開。「宮脇書店」(出川2)では、組踊関連の書籍や沖縄を舞台にした小説、歴史書をそろえる「沖縄本フェア」(10月1日~11月9日)を開催する。同館チケットカウンター前では日本浮世絵博物館(島立)が所蔵する、葛飾北斎が描いた「琉球八景」の複製画を展示(10月25日~11月9日)。公演当日は、同館2階の「芸術館レスト井Say」で「沖縄そばセット」を限定40食提供する。

 12時30分開場、13時開演。チケットは、一般=3,000円、60歳以上=2,500円、18歳以下=1,000円。問い合わせは同館チケットセンター(TEL 0263-33-2200)。

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