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松本にグレインフリー専門店「キリグ」 閉店したベーグル店で製造、週1営業

「グレインフリーを多くの人に知ってもらえれば」と高沢さん

「グレインフリーを多くの人に知ってもらえれば」と高沢さん

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 グレインフリー(穀物不使用)の菓子専門店「KILIG(キリグ)」(松本市深志3)が5月31日、松本・深志神社南側にオープンした。

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 昨年末まで営業していたベーグル専門店「ナチュラルベーグル 歌」を週2日借りて、木曜は製造、金曜は販売を行う。小麦粉や豆、トウモロコシなど穀物類を使わないグレインフリーの商品は「糖質を控えたい」という人からの需要が高いという。店主の高沢千織さんは「まだまだニッチな商品だが、バリエーションを増やしてもっと知ってもらえるようにしたい」と話す。

 提供する商品は、卵は使うが、穀物類をはじめ乳製品や砂糖は使わない。「ブレッド」(280円)は、チーズや白ゴマ、イチジクとクルミ、ズッキーニとチョコなど5、6種類。ほかに、チーズは使わずにニュートリショナルイーストでチーズの風味を出した「チーズナッツ」(350円)や、グルテンフリーの「グラノーラ」(300円)、「プロテインバー」(350円)なども用意する。

 高沢さんが、グレインフリーのフード類を作り始めたのは1年ほど前。以前、パンの訪問販売をしていた経験を生かし、筋トレをしている自分のおやつとして作るようになったという。次第に、友人などから頼まれるようになったこともあり、「アレルギーがある人や、糖質を控えたいという人にとって、ちょっとしたおやつとしてもいいのではないか」と思うようになった。

 「ナチュラルベーグル 歌」を切り盛りしていた小熊和子さんが店を閉めて、使っていた製造設備を含め工房を「日替わりベーカリー」として貸し出すことを知って応募。「自分で一式そろえるのはちょっとハードルが高かった。工房をそのまま使えるのなら、始めてみようと思った」と高沢さん。不安もあったというが、小熊さんからの後押しもあり、準備を進めてきた。「お客さまの反応を見ながら、いろいろな商品を作ることができれば。予約にも対応していきたい」とも。

 店舗は現在、ほかの曜日も週2日ずつで借り手を募集している。以前、「カフェUta(うた)」として営業していたスペースは、本庄にあった「ごはんとおさけKORR(コール)」が2月に移転して、19時から営業している。「小さく始めたい、という人に使ってもらえれば。自由に表現する場所として役に立つならうれしい」と小熊さん。

 営業時間は金曜11時~16時(売り切れ次第終了)。

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