松本市が、美しい山並みや松本城天守を望むビューポイントを紹介する「眺望点マップ」を作製した。
市街地の16カ所と、郊外の15カ所、合わせて31カ所を紹介。市街地の地図には、東西南北にある山の名前を周囲に配し、どの方向にどんな山があるかも分かるようにした。ビューポイントのほかに、「この通りのこの方向に見える山」が分かるような工夫も施し、中には「名無しの山」が見えるポイントも。180度以上展望できる場所も多い郊外の地図には、パノラマ写真も合わせて掲載する。
ビューポイントは、「松本城とその周辺の景観保護対策(通称・大谷レポート、1973年)」や「松本景観マップ(1988年)」を基にまとめた。市建設部都市政策課の小林一成さんは「以前から、視点場や眺望点と言われていたが、どこなのかはっきり分かっていなかったので、いつか整理したいと考えていた」と話す。マップにまとめるために、「松本景観マップ」を手に実際に街を歩き、郊外にある展望台にも足を運んだ。「行ってみると展望台といっても名ばかりで、整備されていない場所もある。眺望も30年たつとかなり変化があるので見直した」。
同課で「景観賞マップ」などをまとめる機会があり、「気軽に手に取ってもらえるようにすることで、意識も高まるのではないか」と企画した。今後は、眺望点を巡る街歩きツアーなども開きたいという。「今は旧市街地だけなので、いずれは松本市全体を対象にしたものをまとめたい。写真も撮り直して、観光などにも活用していければ」とも。
マップはホームページからダウンロードできる。問い合わせは市都市政策課(TEL 0263-34-3015)まで。