母親と子どもが楽しめるイベント「ママフェスまつもと2019」が6月29日、市街地の4会場で行われる。
信毎メディアガーデン(松本市中央2)では、手作り品の販売やワークショップを行う「ママブース」のほか、子育て応援企業のブースを設ける。3階キッチンでは、松本歯科大学とコラボした、歯磨き指導や歯並びの相談などの無料歯科検診を実施。試供品が入ったオリジナルトートバッグも先着順で配布。1階に常設されている授乳やおむつ替えのスペース以外に、当日は3階スタジオにも「赤ちゃん休憩室」を設ける。
Mウイング(中央1)では、子ども同伴や、一緒に参加できる「シェア・ラーニング」を開催。産前産後の骨盤ケアや、子ども向けのフットケア、子育ての考え方などさまざまな講座を用意する。松本パルコ(同)では、木工工作やアクセサリーなどを作る9種類のワークショップを行うほか、キッズスポーツスクール「biima sports(ビーマスポーツ)」やストライダーの体験会も。松本城大手門枡形(ますがた)跡広場(大手3)では、フリーマーケットを開く。
「ママフェス」は昨年6月に初開催。その後も実行委員会では、市民祭に合わせて企画した「ベイビーズマーケット」や「まつもと子どもたちの映画祭」とのコラボ、企業向けのマーケティングやプロモーションのサポートなど、さまざまな活動を行っている。
代表の今関尚子さんは「妊娠・出産のタイミングで、行政サービスや社会システムに頼る機会が圧倒的に増え、当事者になって初めて疑問や要望が生まれる。でも、当事者である期間は短く、過ぎてしまえば認識は薄れ、問題はそのままになってしまう」と話す。今関さんを含め、コアメンバーの3人は皆、2児の母。「無茶はしないと心掛けつつ、信念がぶれていないか、私たちのビジョンを実現できるかを考えながら、楽しいことをしていきたい」とも。
来場者アンケートは、満足度が90%以上という高い評価を得た。改善点として寄せられた意見に応えようと、混雑の緩和や、分かりやすい情報発信など、試行錯誤しながら準備を進めている。「今、私たちが当事者だからこそ、鮮度の高いコンテンツを提供できると思っている。どんどん当事者が参加できるようにして、世代交代しながら続けていければ」と今関さん。
開催時間は10時~16時。入場無料。シェア・ラーニングやワークショップは一部有料で申し込みが必要。申し込みはホームページで受け付ける。