ダンサー・振り付け家の山田うんさんが主宰するダンスカンパニー「Co.山田うん」のコンテンポラリーダンス公演「話のない物語」が6月15日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われる。
クラシック音楽とダンスを融合した2作品を上演する。5月に東京で公演を行った「プレリュード」は3年ぶりの新作で、さまざまなプレリュード(前奏曲)を使用したオムニバス作品。オーディションで選ばれた20代のダンサー6人を含む13人が踊る。松本限定で上演する「りゅうのめのなみだ」は、同名絵本(絵=いわさきちひろ、文=浜田広介)をモチーフに、その世界観を衣装やダンスで表現する。
山田さんは1996(平成8)年から振り付け家の活動を開始し、その後、ソロダンサーとしても活躍。2002(平成14)年、同カンパニーを設立し、国内外で作品を発表している。同館の「まつもと演劇工場(シアターファクトリー)」「まつもと演劇工場NEXT」では講師も務めている。松本での公演は初めて。「春夏秋冬通して来て、松本にはさまざまな形で携わって8年くらいたつ。ここで受けたエネルギーも作品に反映されていると思う」と話す。
1日には、関連イベントとしてワークショップ「芸術館×朝活 カラダリフレッシュ活動!」を行った。子どもから大人まで約30人が参加。トップガーデンでは、前の人の肩に手を置いて皆でつながり、周囲のベンチを歩いたり、芝生の上で手足を大きく伸ばしたりした。スタジオ内では、「窓ふきの動きで」「ピザを持つように」など、身近なたとえを用いる山田さんの声に合わせて体を動かした。
「ダンスに限らず、何か新しいことを」と、劇場で朝活という全国的にも珍しいワークショップを企画した。「体と心がつながっていることや、メンテナンスをしっかりすることが大事なことを山田さんは体現してくれる」と同館の草野広樹さん。「山田さんの作品は、コンテンポラリーダンス=難しそう、というイメージが変わると思う。今まであまり見たことがないという人にも足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
15時開演。料金は前売り一般=3,500円、U25=2,000円。問い合わせは同館チケットセンター(TEL 0263-33-2200)まで。