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松本・池上邸の蔵で「がらんどうの庭」 250本のバラの中、展示&パフォーマンス

約250本のバラを使った空間

約250本のバラを使った空間

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 舞踏カンパニー「山海塾」に所属する振り付け家・舞踏家の石井則仁さんによるインスタレーション&パフォーマンス「がらんどうの庭」が現在、松本・中央の池上邸の蔵(松本市中央3)で行われている。

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 天井からはバラの生花がつるされ、床には花びらが広がる。人骨の模型やドライフラワーなども並び、薄暗い蔵内は非日常的な空間に。「生から死に向かって、日々少しずつ変化していく」と石井さん。作品は、生が朽ち果てるまでの美しさ、死の後になお残る美しさ、生まれ変わっていく美しさを表しているという。

 昼間は展示、夜は音楽家とコラボしたパフォーマンスとアフタートークを行う。音楽家は、ギター、バンジョー、サックスなどのほか、朗読とのセッションも。石井さんは毎日同じテンポ、同じ振り付けで踊る。「ダンサーとしては年を重ねていくが、それでも同じように、変わらないようにと取り組んでいる」

 石井さんは2010(平成22)年から「山海塾」に在籍し、ダンサーの活動と並行してさまざまな企画を展開している。池上邸での開催は今年で3回目。振り付けは変わっていないが、「見終わってみると、昨年とは違う印象」と感じる観客が多いという。

 当初から、「まずは10年続けたい」と考えている石井さん。「地道に続けることで、アートを気軽に楽しめる体験として、根付いてきていると思う」と話す。「初めての人はもちろん、以前見たという人も、『変化』ということを体感できる作品。この空間を感じてみてほしい」とも。

 展示時間は13時~18時、料金は500円(初回のみ)。パフォーマンスは20時開演、料金は1,000円。6月8日まで。9日は13時から展示、15時からパフォーマンスを披露した後、クロージングパーティーを行う。問い合わせは主催の「DEVIATE長野」(TEL 090-4550-9707)まで。

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