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塩尻・木曽平沢で「森カフェ」 漆器祭に合わせ、着物姿でコーヒー振る舞う

以前出店したときの様子

以前出店したときの様子

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 訪れた人にコーヒーを振る舞う「森カフェ」が6月8日・9日、塩尻市木曽平沢の漆工町にある「木曽平沢ふるもの市」(塩尻市木曽平沢)に出店する。

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 7日から始まる「第52回木曽漆器祭」に合わせて2日間、コーヒーを振る舞う。コーヒーを入れるのは、塩尻市在住の会社員・森有紗さん。不定期で開催を続け、今年で5年目になる。

 2015(平成27)年5月、「木曽平沢町並み保存会」が昭和初期に建てられたという空き家を整備し、地域活性化拠点となる町家をオープン。その際に、森さんが手伝ったことがカフェを始めるきっかけになった。木曽平沢は国重要伝統的建造物群保存地区に指定されているが、飲食店などがないため観光客が訪れても滞在時間が短いという。「コーヒーをきっかけに、観光客への案内や地域の人たちが交流できるような場ができればと思った」と振り返る。

 もともと大のコーヒー好きで、豆の種類によって入れ方を変えるなど、理想の味を追求しているという森さん。町家で朝採れの地元産野菜やパン、ベーグルなどを販売する「木曽平沢プチマルシェ」や漆器祭に合わせて出店。徐々に、市内の商店街や、ほかのイベントにも参加するようになった。

 活動を続けるうちに、町並み保存会のメンバーや、マルシェに参加する店主、地域おこし協力隊や地域でさまざまな活動をする人たちなど、「町の仲間」が増えた。「いつの間にか5年目という感じ。こうして続けてこられたのは、私一人だけでやってきたわけではないからだと思う。定期的に来てくれる人もいて、楽しく続けられる環境に恵まれたことが良かった」

 木曽平沢で出店する際は、着物姿でコーヒーを入れている。「平沢に魅力を感じて足を運んでくれる方は、町の雰囲気が好きだろうから、着物だと喜ばれると思って」と森さん。「ここでコーヒーを飲んだこと、その風景が思い出になって、また町に来る機会になればうれしい」とも。

 開催時間は9時~16時。

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