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松本市美術館でグループ写真展「我風展」 11人の多彩な表現、刺激に

中央のテーブルには出展者の作品集も

中央のテーブルには出展者の作品集も

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 グループ写真展「我風展」が現在、松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)2階のギャラリーAで開催されている。

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 アマチュアからプロまで、11人が参加。各自が割り当てられた壁面を使い、地元の風景や自然、パソコンで加工したデジタルアート、インスタレーションや映像など、多彩な作品が並ぶ。出展者は、角次郎さん、宮田紀英さん、Natsumi Nakayamaさん、PJ Cummingsさん、坂井茉莉さん、ホンダアヤノさん、アラカワヒロシさん、たなかしょうこさん、田中敦子さん、柴田直明さん、大平滋子さん。

 信州大学人文学部4年生の宮田さんは初参加。幼い頃からチョウやガに興味を持ち、9歳から撮影を続けている。池田町を中心に、ほとんど県内で撮影した作品は、「これまで撮りためたものから吟味して選んだ」という。

 たなかさんは「見えるものから見えないものを」と題して、壁面にランダムに写真を配置。さまざまな言葉を書いたカードを用意し、見ている人が写真の近くにカードを張ったり、自分で言葉を書き込んだりできるようにした。「ある写真を見て『冷たい』と感じる人もいれば『温かい』と感じる人もいるのかも。そんなことが気になって、今日は写真に言葉のカードを散らしてみました」とメッセージを添える。

 2013年に始まり、7回目となる同展。アラカワさんと大平さんが中心となり2012年の秋にグループを発足。写真表現の可能性の追求、地域写真文化の醸成、新人発掘などを柱にして活動を行っている。「20代や30代の参加者が増えたこともあり、若い人の感性に刺激を受けた。続けて出展している人も、毎回違う表現を見せてくれる」と大平さん。ギャラリー内では出展者と来場者が会話を交わす場面も多く見られる。「多彩な表現に触れることが、写真文化の進化を生むきっかけになれば」とも。

 開館時間は9時~17時。入場無料。5月19日まで。

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