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松本の書店で画家・熊野英信さん個展 絵もカレーも「暮らしのそばに」

さまざまな色をベースにした作品が並ぶ

さまざまな色をベースにした作品が並ぶ

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 画家・熊野英信さんによる個展「風の鳴らす詩を待っていた頃」が現在、松本市の書店「栞日(しおりび)」(松本市深志3、TEL 0263-87-5733)で開催されている。

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 鳥やゾウ、木や月、船、電車などが描かれた作品50点以上を展示する。木のパネルにアクリル絵の具やクレパスなどで色を塗り重ねていき、細かなモチーフは削り出して表現。ベースになっている色と、そこに加えられた色によって、異なる雰囲気を生み出している。

 作品には、「全部はいらないけど、大切なものを支える勇気が欲しい」「きみのつぶやきは光の粒になって流れてく」など、長いタイトルが付いている。栞日の店主・菊地徹さんは「詩のようなタイトルも熊野さんの作品の特徴。絵と一緒に、一つ一つ味わってもらえれば」と話す。

 熊野さんは1984(昭和59)年生まれ、兵庫県出身。雑貨メーカーを退職後に上京して武蔵野美術大学でデザインを学んだ後、画家として活動を始めた。2015年からはグラフィックデザイナー・木村美緒さんと、「きむくまカレー」として、飲食店を間借りして「流しのカレー屋」も開いている。

 「絵のある暮らしの豊かさを伝えたい」と飲食店や雑貨店など「暮らし」を感じられる場所で展示をすることが多い熊野さん。1年ほど前に同店を訪れたことがきっかけで、個展が実現した。「ちょうど、その頃出ていた雑誌の表紙が『きむくまカレー』の写真という縁もあった」と菊地さん。「熊野さんの絵もカレーも、暮らしや日常につながっているのだと思う」とも。

 価格は1万2,000円~6万円。営業時間は7時~20時(19日は18時まで)。水曜定休。4月22日まで。21日、22日17時~20時は数量限定で「夜のカレー食堂」を開催する。

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