本の展示販売イベント「しましま本店-本と電車と春の筑摩野-」が4月14日、アルピコ交通上高地線新島々駅1番線で行われる。
新島々駅に停車した電車の1車両を貸し切り、「線路の上のブックマーケット」を開催。地元を中心に県内外の12組が出店し、古書・新刊書籍を展示販売する。喫茶店「ヤマベボッサ」(松本市里山辺)によるフード・ドリンクの販売、お薦めの本を紹介するブックトーク、劇団「のらぼう」による流し芝居、アコースティックライブやウェブ番組の配信なども。
ほかに、オリジナルの手拭いの販売や、新島々駅周辺の散策マップの配布も予定する。実行委員会の太田岳さんは「普段は沿線地域に暮らす人や通勤通学、上高地をはじめ北アルプスへ向かう拠点として利用される電車や駅。イベントをきっかけに沿線や周辺地域にも興味を持ってもらえれば」と話す。
会場となる電車は、当日朝、「BOOK×TRAIN 走る!しましま本店」として松本駅を出発。新島々に到着した後、そのまま「線路の上のブックマーケット」になる。「乗車の申し込みは往路・復路とも既に締め切ったが、新島々駅では誰でも利用できるので、多くの人に足を運んでほしい」と太田さん。
これまでは同線新村駅構内にある新村車両所の元東急5000系車両(通称・アオガエル)内や、新島々駅構内改札前を会場にしてきたが、今回初めて会場を「動く電車」に。「アオガエル」の老朽化や、実際に走っている電車での開催を希望する声もあり実現した。
「会場には駐車場がないので、上高地線やバスを利用してほしい」と言い、「松本からは電車で30分。上高地線電車の旅と合わせて、楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は10時30分~15時。料金は、大人=500円、子ども=100円(新島々駅入場料含む)。