地域資源を活用して街の活性化を図る「松本みつばちプロジェクト(MMP)」と老舗あめ店「山屋御飴所」(松本市大手2)が3月1日、共同開発した「信州はちみつキャンディ」の販売を始めた。
MMPは、井上百貨店(深志2)と蜂蜜専門店「信州蜂蜜本舗」(中央1)が協力して、地域資源を活用して街の活性化を図ろうと2015年にスタート。地元企業とコラボした商品開発は、今回が15例目となる。
キャンディは、昨年6月に井上百貨店の屋上で採集した蜂蜜と水あめのみを使用。口に入れると、とろける食感に仕上げた。「山屋御飴所」の太田喜久さんは「よくあるドロップのようなものだと、蜂蜜のイメージに合わないと考え、ふわっととろけるヌガーのような感じを目指した」と話す。硬さだけではなく、味も「蜂蜜だけの味」になるように試行錯誤したという。
パッケージには、リスとクマとハチを描き、中にもクマのタグを入れるなどかわいい雰囲気に仕上げた。同百貨店の井上博文常務は「MMPのことを知らない人にも手に取ってもらえるよう、お土産として渡したくなるもの、食べ終わっても使えるものを意識した」と話す。
MMPでは3年前にもキャンディを販売。昨年6月に「松本あめプロジェクト」を立ち上げ、再び商品開発に取り組んだ。「松本という地域にとって、あめは特別なもの。その歴史と文化を踏まえて、山屋さんの特徴、個性を感じられるコラボになるように進めてきた。前回の経験も生かすことができたと思う」と井上常務。「松本土産として選んでもらえればうれしい。今回は限定生産だが、継続的に販売できるようにしていければ」とも。
10粒入りで864円。限定200個。井上百貨店、信州蜂蜜本舗、山屋御飴所で販売する。