シルクスクリーンの体験イベント「SURUSURUタイケン」と、トークイベント「信州クリエイターズサロンVol.3 『ヲタク』」が3月2日、デザイン会社「MAGMAG(マグマグ)」(松本市県2、TEL 0263-50-8163)で開催された。
「レトロ印刷JAM」(大阪府)のシルクスクリーンキット「SURIMACCA」を使い、用意したロゴやイラストをTシャツなどに印刷。プリントしたい場所を決めて版をのせ、その上に選んだインクを置いて、スキージーで伸ばしていく。ゆっくり版を外して刷り上がりを確認。きれいな色が出て、予想以上の仕上がりに喜ぶ人や写真を撮る人、「もっとやってみたい」という人など、にぎやかな体験会となった。
同社は事務所の一角に、シルクスクリーンのワークスペースを4月中旬にオープンする予定。「まずはシルクスクリーンがどういうものか知ってもらいたい」と今回のプレイベントを企画した。同社プロデューサーの菊池伸さんは「手描きと印刷の真ん中くらいの味わいが、シルクスクリーンの魅力。意外と簡単にできるし、刷る工程も楽しい」と話す。
体験イベント後には、長野県デザイン振興協会が主催するトークイベント「信州クリエイターズサロン」が行われた。勉強会と交流を目的に、トークゲストを招いて自由なテーマでプレゼンするイベントで、3回目となる今回のテーマは「ヲタク」。同社の菊池さんと、デザイナーの三井則文さん、「ヒトコトデザイン」(伊那市)の小澤純一さんの3人が登壇した。
それぞれ、アイドルグループ「BiSH」やカメラ、ラーメン、松本山雅など、自身が情熱を注いでいるものにはまったきっかけや、現在どのような「ヲタク活動」をしているのかを紹介。話し出すとつい熱が入り、時には周りや自身が制止しながらも、徐々に話はデザインのことになっていった。
「デザインに携わる人はこだわりというか、愛を注いでいる『何か』がある。その情熱が集中力に、好きでい続ける気持ちは持久力になる」と三井さん。小澤さんは「好きなものに対する探究心が、デザイナーとしての発想にもつながっていると思う」と話した。トークの後には、自称「中信地区ラーメン大使」の菊池さんがラーメンを振る舞い、和やかな雰囲気で交流会が行われた。