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松本のギャラリーで菅創吉展 「生き物の気配感じる」油彩とオブジェ中心に

廃品を用いた作品も、どこかコミカルな雰囲気

廃品を用いた作品も、どこかコミカルな雰囲気

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 画家・菅創吉の作品展「菅創吉展」が現在、松本・筑摩の「ギャラリー石榴(せきりゅう)」(松本市筑摩2、TEL 0263-27-5396)で開催されている。

油彩やオブジェも並ぶ

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 菅創吉(1905~1982)は姫路市生まれ。父の影響もあり幼い頃から画家を目指し、秋吉蘇月に師事。1938(昭和13)年、満州に渡り満州鉄道牡丹江鉄道局に勤務し、戦後は毎日新聞の帰属画家として活動した。1963(昭和38)年に渡米。各地で個展や美術館への出品を行いながら、10年ほど過ごした。滞米中からコラージュ、アッサンブラージュなどを手掛け、その後、オブジェや彫刻なども展開。画材や形式にとらわれない作品を生み出した。

 同展では、油彩とアクセサリーを含むオブジェ約35点を展示。中心となるブリコラージュ作品は、機械の部品、工具や石など日常品を用い、どこか愛きょうがあるのが特徴。落ち着いた色彩の油彩画もユーモアを感じさせる。同ギャラリーの薄井みゆきさんは「絵画もオブジェも、少しコミカルでかわいらしさがある。命が宿っているような、どこか生き物の気配を感じる」と話す。

 作品名が付けられていないものがほとんどで、何を使っているのか不思議に思うものも多い。「一から作る造形とは違う、組み合わせの妙がある」と薄井さん。「何なのかを考えてみるのも面白いし、『これを使っているのか』と知って、あらためて見るのも面白いと思う」とも。

 価格は1万5,000円~。営業時間は10時~18時。月曜・火曜定休。3月10日まで。

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