手作りのアイスキャンドルが古い町並みを照らす「アイスキャンドルまつり」が2月3日、塩尻・奈良井宿で行われた。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された約1キロにわたる宿場町沿いに、住民が作った約2000個のアイスキャンドルが並ぶ。ほのかな明かりが古い町並みを照らし出し、幻想的な風景が広がる。
当日は、降り続いていた雪が夕方から雨に変わり、予定より早く点火。途中、雨や風で消えてしまったキャンドルに再度火を付ける住民の姿があちこちで見られた。
今年で21回目を迎える恒例イベント。アイスキャンドルは各戸がバケツに水を入れ、凍らせて作る。通常、2~3日かかるが、気温がマイナス10度より下がれば1日でできるという。今年は木曽福島にある冷凍庫で260個ほど追加で準備した。奈良井宿観光協会長の瀧澤勝弘さんは「今年は雪が少なく、大きなモニュメントは作れなかった。雪ではなく雨が降るのも珍しい」と話す。
振る舞い酒や豚汁の提供のほか、節分に合わせて豆まきなども行われ、観光客や家族連れでにぎわった。スマートフォンで写真や動画を撮る人や、三脚を立てて本格的に撮影する人も。最後には花火が上がり、歓声が上がった。