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松本のセレクトショップと点描画家がコラボ展 「伝説と可視化」テーマに

民谷さん(写真左)と鐘本さん

民谷さん(写真左)と鐘本さん

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 松本・駅前大通りのセレクトショップ「Schrodinger's closet(シュレディンガーズクローゼット)」(松本市中央3、TEL 0263-34-3132)が現在、川崎市在住の点描画家・鐘本幸穂さんとの企画展を開催している。

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 新作5点を含む原画11点と、バンダナやカードなどのほか、同店とコラボレーションしたシャツとワンピースを展示。幾何学模様や架空の植物などを描いたアイテムをはじめ、来年の干支(えと)にちなんでイノシシのポストカードも用意する。

 鐘本さんは2014年、「GREEN-EYED CREATION」というブランドを立ち上げ、独特な世界観のグラフィックでハンカチやスカーフ、カードなどを制作している。原画は全てシグノの0.28ミリボールペンを使用。「学生の頃は銅版画を制作していた。子どもができてから、薬品などを扱いづらくなったのでペンを使うようになった」と鐘本さん。今年に入って初めて原画展を開催。5月に東京・代官山、8月に神戸で行った。

 同店の店主・民谷涼さんが、SNSで見掛けた鐘本さんの作品を気に入って取り扱いを開始。昨年、展示とコラボを依頼した。鐘本さんは「自分の絵と、自分の好きな要素を組み合わせてコラボアイテムを作りたいと考え、シャツとワンピースをリクエストした」と振り返る。店名の由来になっている物理学者・シュレディンガーをベースに、テーマは「仮説と可視化」と決めた。「何か分からないもののほうが印象に強く残る。着たときに面白いものになるように考えて描いた」

 デザインは民谷さんが手掛け、原画に合う布もセレクト。どちらも立ち襟で袖の折り返しが大きく、ワンピースはサイドにスリットが入る。民谷さんは「テキスタイルありきのデザインで、かっこいいものができた」と笑顔を見せる。

 「シュレディンガーが仮説を立て、数式を導き出して座標やグラフで可視化していることは、自分が想像したものを絵の中で秩序をつくり出して描き上げていくことに近いと感じた」と鐘本さん。「全て理解しきれてはいないが、表現としては面白いものができた。店の雰囲気があってこそできたものなので、来店して、この世界観を感じてもらえれば」と呼び掛ける。

 価格は原画=8,000円~、バンダナ=3,500円など。コラボアイテムは受注販売でシャツ(2サイズ)=2万2,000円、ワンピース=2万4,000円。

 営業時間は12時~19時。水曜定休(12月30日~来年1月1日は休業)。1月31日まで。

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