伝統的な織部焼に遊び心-城山公園のギャラリー&カフェで作陶展

会場には食器類を中心に、花器、鉢なども含めた200点近くが並ぶ。

会場には食器類を中心に、花器、鉢なども含めた200点近くが並ぶ。

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 松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で10月10日から、「青山晃大作陶展」が開催されている。

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 青山さんは岐阜県可児市出身。多治見市で陶芸家に師事して修行を重ね1994年に独立。現在は可児市に窯を構え、岐阜県の美濃地方で産する織部焼の伝統的な色合いを大事にしながらも、「遊び心を大切に、生活空間の彩に」をテーマに作陶している。

 会場にはカップ&ソーサー、湯のみ、茶わん、皿などの食器類を中心に、花器、鉢なども含めた200点近くが並び、中央には火鉢も置かれている。作品は白土と赤土の2種類を使った「鳴海織部」や「弥七田織部」「赤織部」「青織部」などさまざまな織部焼をメーンに、焼き締めの作品も展示。織部焼の特徴は緑色の釉薬と複雑な形状にあり、少しゆがんだような形の小鉢や長方形を二つずらして並べたような形状の角皿などが並ぶ。濃淡のある緑色と、青山さんが描く、くすんだピンク色や灰色の模様が器に柔らかさを出している。

 今年1月、同店で行われた「100種の珈琲カップ展」で青山さんの作品を扱ったのがきっかけで今回初めて個展の開催が決まった。「すっきりした陶器が多い中、伝統的な柄なので『焼き物』らしさを感じられる」と店長の布施智浩さん。「青山さんは伝統だけではなくて、独自の柄を出しているので、そのあたりも楽しんでもらえれば」(布施さん)とも。

 営業時間は10時~18時。木曜定休(19日は臨時休業)。入場無料。今月29日まで。

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