長野県は8月10日、公募していた県松本平広域公園総合球戯場(松本市神林)のネーミングライツ(命名権)を塩尻市の住宅会社「サンプロ」が取得したと発表した。
愛称は「サンプロアルウィン」で、10月1日から使用を開始する。契約期間は5年間で、命名権料は年間1,620万円。県は2008年以降、毎年期間を区切ってアルウィンの命名権者を募集していたが、昨年11月に初めて同社が応募。審査を経て今年2月に優先交渉者に決まり、協定締結に向けて調整を行ってきた。
アルウィンは、2001年に建設した際に県が公募で決めた愛称。新たな名称の一部に用いることが条件になっていた。
8月17日、県と同社、松本山雅がアルウィンで共同記者会見を行った。太田寛県副知事は「県として、新しい名称が浸透していくように、また皆さんに一層愛されるような施設にしていければ。今シーズン、絶好調である山雅のさらなる活躍も期待したい」と力を込めた。サンプロの青柳弘昭社長は松本山雅について、「アマチュア時代から、地域のために地道な努力をされてきたことにシンパシーとリスペクトを感じているし、大きな目標でもある」と話し、応募の動機については「(山雅だけではなく)、広くスポーツに関わる大勢の皆さんを支援することで、信州に根差した企業として地域貢献できる」と説明。「ネーミングライツパートナーはわれわれにとっても大きな誇り、責任の重さも感じる。皆さんの注目、期待に応えていけるようにしたい」と決意を新たにした。
松本山雅の上條友也副社長は「アルウィンは私たちクラブ、そしてサポーターにとってまさに聖地。一つのシンボルとして大切にしてきた名称を残すことを前提に話を進めていただいたことにあらためてお礼を申し上げたい」と話し、「サッカーを観戦する際の環境、施設の利用環境の向上、そして県のサッカー界の発展につながれば」と期待を寄せる。