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松本・六九商店街で「土砂降りボードビル」再演 気軽に楽しめる芝居に

9日に行われたプレビュー公演の様子

9日に行われたプレビュー公演の様子

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 松本・六九商店街にある「mm(ミリメートル)」(松本市大手2)で、まつもと市民芸術館を拠点に活動する演劇集団「TCアルプ」の公演「土砂降りボードビル」が上演されている。

プレビュー公演後には来場者との交流も

 昨秋に上演した、同集団の初オリジナル長編作品をリメークして再演。「雨」をテーマにした複数の物語がテンポ良く繰り広げられる。企画は串田和美さん、作・演出はTCアルプ(近藤隼さん、武居卓さん、細川貴司さん、下地尚子さん、深沢豊さん、草光純太さん)。同集団と加賀凪さん、高木友葉さんが出演する。「前回とはメンバーも替わり、新たな物語や手を加えた部分もあるので、昨年とはまた違う面白さを感じてもらえると思う」と下地さん。

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 初日となる9日には、プレビュー公演が行われた。会場は以前、洋品店だった空き店舗。60席ほどの客席は、ステージを囲むように設置され、距離も近い。照明や音響なども全て役者たちが担当。時には客席も巻き込みながら、小気味よく展開する物語に合わせて、6畳ほどのステージを縦横無尽に駆け回った。

 前回の上演は、口コミで評判が広がり、徐々に来場者が増えていった。「手探りの部分も多かったが、多くの方に足を運んでいただいた」と下地さん。再演を求める声も多く、今秋に上田市での上演が決定。「その前に松本で」と、他の芝居とのスケジュールを調整して、準備を進めてきた。「役者しかいない座組みなので、自分たちがやりたいことに忠実に、手を加えたり見直したりして作り上げた」。台本はなく、照明や音響用には各自がノートなどに記したものを使っている。

 2週間、全15回というロングラン公演。会場は商店街にあるため、練習を外からのぞいていく人や、見学してそのままチケットを購入していく人もいるという。細川さんは、「演劇というと、そのために予定を空けて見に行くもの、というイメージが強いが、この場所で長く上演することで、学校や仕事帰りにふらりと立ち寄ってくれる人を増やしたい」と話す。意識しているのは演劇との新しい付き合い方。「役者である以上、劇場をお客さんでいっぱいにしたいという気持ちはあるが、劇場に対して敷居が高いと感じる人も多いのが現状。もっと気軽に見てもらえるものとして提案していきたいし、これを入り口として、ほかの芝居も見たいと思ってもらえれば」と意気込む。

 上演時間は11日~13日・17日・18日・20日=19時~、15日・16日・19日・22日=14時~、14日・21日=14時~、19時~。10日は休演。チケット料金は、前売り一般=3,000円、学生=1,000円、当日一般=3,500円、学生=1,200円。未就学児入場不可。チケットは同館チケットセンター(TEL 0263-33-2200)や市内飲食店などで販売する。7月22日まで。