「信州ベンチャーコンテスト2018」で、信州を元気にする新規のビジネスプランやアイデアを現在、募集している。
テーマは「信州を元気に明るくする」で、地域課題の解決や既存産業の活性化、新規産業についてのビジネスプランまたはアイデア。起業部門とアイデア部門、高校生部門の3つで募集する。対象は県内在住・在学または、今後県内での起業を計画している人。グランプリには、起業部門=10万円、アイデア部門=3万円、高校生部門=図書カード2万円を用意する。
各部門、書類審査を通過した5チームには9月に行われる公開審査に向けてブラッシュアップ講座を行う。公開審査には、同コンテストを支援する県内外の企業や投資家らも参加。興味を持ったプランやアイデアに対して、資金面でのサポートのほか、共同開発や販路の紹介などの協力を行うマッチングの場も設ける。書類審査を通過した人を対象にクラウドファンディングの活用を条件として助成金の交付を行うなど、実現に向けたバックアップも。
同コンテストは以前、信州大学が企画・開催してきたが、2014年からは県をはじめ、地元企業や大学、専門学校との共同開催になった。県の課題でもある健康や食、観光やIT分野での応募が多く、昨年は、起業部門では認知症の検査と予防運動プログラム、アイデア部門ではインバウンド旅行者に向けた食についての取り組みがグランプリを受賞。事務局の信州大学キャリア教育サポートセンター講師・中西弘充さんは「賞を取ることだけではなく、自分たち以外にも懸命に取り組んでいる人がいると感じることや、交流を通じてネットワークができることなど、参加する意義は大きい」と話す。ここ数年は、国の起業家支援コンテストの地方予選としても位置付けられており、「次のステップにつながることもあり、さまざまな可能性が広がる。多くの人に応募してもらえれば」とも。
ホームページから応募用紙をダウンロードして提出する。応募締め切りは7月25日。公開審査は9月15日12時~19時、諏訪東京理科大学(茅野市)で開催する。