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松本のパン&焼き菓子「粉雪ファーム」リニューアル 国産小麦・自家製食材使う

店内では温めたパンやドリンクも提供

店内では温めたパンやドリンクも提供

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 松本・島内のパンと焼き菓子の店「BakeShop 粉雪farm」(松本市島内、TEL 0263-40-5090)が5月1日、リニューアルオープンした。

のどかな田園風景の中に建つ店舗

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 メニューの見直しとともに、新たにショーケースを入れ、商品を説明したり薦めたりしながら選んでもらえるようにした。店舗面積は約16坪。イートイン席や犬連れOKのテラス席も設ける。

 パンは約20種類、マフィンやスコーン、焼き菓子類30~40種類を提供。国産小麦をはじめ、地元産の牛乳や卵、目の前の畑で採れた野菜などを使用する。パンはシンプルな食事パンで、県産の石うす引き小麦を使った「バゲット」(200円)、「カンパーニュ」(木の実とチーズ、いちじくとくるみとラムレーズン、ハーフ=280円、ホール=560円)のほか、ベーグルなども。

 県産全粒粉と自家製玄米粉を使ったマフィンは「ティラミス玄米マフィン」「スイートポテトメープル玄米マフィン」(以上450円)など数種類用意する。製造を担当する牧羽里奈さんは「食べて健康になるもの、自分が食べたいもの、お客さまに自信を持って薦められるものを作りたい」と話す。

 里奈さんは、高校で食物科に進み、卒業後は市内の大手パン店などに勤務。「ずっと、自分がどういうものを作りたいのかを考えていた」と振り返る。定年を迎えた父・昌彦さんがオーナーとなり、昨年5月1日、自宅敷地内に同店をオープン。母・千恵子さんが接客、妹・由樹さんも手伝いながら家族で切り盛りする。

 オープン当初は、客がパンを取るスタイルで、焼き菓子は少なかったという。「最初は焼き菓子を作りたくても忙しくてそこまで手が回らなった。どういうものを提供するのがいいか、試行錯誤しながら徐々にいろいろなものを作れるようになってきた」と里奈さん。メニュー構成を、パンは「食事」と位置付け、甘いものは「焼き菓子」として提供することに決めた。「1年間、数え切れないほどのものを作ったが、そのおかげでコンセプトが見えてきた。これからが本当のスタートという気持ち」

 店の前には、昌彦さんが手掛ける田畑が広がり、天気が良ければ北アルプスの山並みや近くの人が飼う馬やヤギの姿も見えるという。「常連になってくれた近所の方々も多い。ちょっと癒やされるような場所になればうれしい」と里奈さん。「最近人気のギルトフリーも意識している。これからも試行錯誤を続けながら、おいしいと思うものに作り続けたい」とも。

 営業時間は9時~17時。木曜定休。

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