松本市など県内中信地域のニュースを伝えるタブロイド紙「MGプレス」が4月18日、創刊した。発行は信濃毎日新聞社。
同新聞朝刊に折り込まれていた「松本平タウン情報」(週3回発行、1995年創刊)と「週刊まつもと」(週1回発行、1989年創刊)の2つのタブロイド紙を統合した。一面では話題の人を取り上げ、最終面「FACE」では顔写真と共にPRしたいこと、読者に伝えたいことなどを紹介。以前の2誌で掲載していた投稿欄も引き続き設け、身近な話題や昔の松本平の様子を伝える写真なども募集する。レイアウトはすっきりしたものに変更し、文字も見やすく大きくした。
読者と一緒に誌面作りに取り組み、曜日ごとに特集を用意。火曜は「いきいき塾(健康医療)」、水曜は「イクトモ(子育て)」、木曜は「エムスポ(スポーツ)」を掲載する。「イクトモ」は子育て中の女性が取材を担当。育児や起業・就労の情報を発信している「ゆめサポママ@ながの」の中信地域在住メンバーが中心となり、育児に役立つ情報や読者の投稿などで構成する。
編集部は、同社松本本社が入る「信毎メディアガーデン」(4月28日開業)4階に置く。編集長を務める井上裕子さんは「街なかにあることを生かして、より細かい情報を発信できると思う」と話す。折り込み誌という特性から、同新聞との違いを出すことと、読み応えのある記事を読みやすい形で提供することを意識。「折り込み誌はいわばフリーペーパー」ととらえ、全国のフリーペーパーを研究し、写真のクオリティーと紙で読むことの良さについてこだわった。「作るものはあくまで新聞。見せ方、特に一面の印象を変えることを心掛けた」
井上さんはこれまで同新聞の文化面を担当したり、中高大学生向けのページ「信毎ヤンジャ」の前身の企画を立ち上げたりした経験を持つ。「読者の皆さんの声、普通の人のニュースが面白い。より地域に密着した、地域の人の顔と声が分かる新聞を目指したい」と意気込む。「いろいろなチャレンジをしていけると思っているし、結果だけではなく経過や経緯も伝えていければ」とも。
発行日は火曜~土曜の週5日で、発行部数は11万5000部。